KENWOOD KT-5020 (3号機) をゲット!
2012年10月25日、PLL シンセサイザー FM/AM チューナー
KENWOOD KT-5020
の中古品を
500円
で入手しました。
売主のコメントは以下です
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82.5MHz NHK-東京 FM 受信しました。ステレオランプ点灯しました。
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AM 受信 OK。
アンテナ必要。
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動作保証なし。
付属品なし。
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受信障害あり。
NG品。
部品取り用。
状態チェック
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外観
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フロントパネルは正面から見ると綺麗ですが、天板への折り返し部分に大きな線キズとポツポツとしたキズがあります。
補修で目立たなくできると思います。
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[1] [2] [3] [4] [6] [8] ボタンのキートップ文字がハゲています。
これは修理不能です。
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リアパネルに目立つキズがなく、かなり綺麗です。
リアパネルの端子には薄っすらとサビがありますが軽度です。
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天板には目立つ線キズがかなりあります。
キズは深くはないですが補修不能です。
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天板とフロントパネルが接する左右の上側に若干曲がりがありますが、これは補修できる程度です。
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動作
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-0.1MHz の周波数ズレがあります。
80.0MHz の放送局が 79.9MHz で受信されます。
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FM 受信に時々「ガソゴソ」という雑音が入ります。
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上記以外の FM 受信動作は正常でステレオになります。
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AM 受信は問題ないです。
周波数ズレもありません。
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FL 管の輝度は新品同様に明るいです。
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ボタンなどの操作は良好です。
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プリセットメモリの記憶保持は良好です。
リペア
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「ガソゴソ」雑音の原因は L23 SCA フィルタの劣化で、このフィルタをバイパスすることで直りました。
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KT-5020 (2号機)
と全く同じで修理処置も全く同じです。
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これで L23 不良は2件目なので、何かロット不良的なものがあるような気がします。
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-0.1MHz の周波数ズレは再調整で完全に直りました。
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多少のキズは補修塗りで目立たなくなりました。
全体にクリーニングを実施しました。
再調整結果
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調整の仕方は
KT-5020 (1号機)
のページの記載通りです。
従って、ここでは調整結果だけを掲載します。
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全体的に FM 受信部のズレがかなりありました。
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再調整により、感度およびステレオセパレーションが向上し、以下の数値になりました。
良好な数値です。
項目 |
IF BAND |
L |
R |
単位 |
ステレオセパレーション |
WIDE |
53 |
53 |
dB |
ステレオセパレーション |
NARROW |
26 |
25 |
dB |
パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
-77 |
-73 |
dB |
オーディオ出力レベル偏差 (MONO) |
WIDE |
0 |
0 |
dB |
使ってみました
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KT-5020 は
KT-770
のリファイン版と思われ、基本性能と音質が優れたチューナーです。
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KT-1010F / KT-2020 / KT-1100D のように歪成分を打ち消す目的で検波後の低周波回路を多段のオペアンプで駆動してこねくり回すより、シンプルな低周波回路の KT-770 / KT-5020 のほうが音のキレが良いと感じるのは私だけでしょうか?
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感度も申し分ありません。