GARMIN eTrex 30x
GARMIN eTrex 30x をゲット!
2017年12月30日、久々に
ヤンゴン
から帰国したら注文しておいた
GARMIN
ハンディ GPS の USA 版
eTrex 30x
が届いていました。
eTrex 20x
を既に持っていて気に入っているのですが、ヤンゴンの街中を歩いていて [電子コンパス] の必要性を感じたので買いました。
日本国内で買う場合は
amazon
が送料税込25,447円と一番安いです。
と思います。
amazon USA では165ドル
ですから輸入すると、もっと安く買えるかも。
以前は、スペインの
trekk-INN
で EU 版をもっと安く購入することができたのですが、現在では GARMIN 社のイジワルにより買えなくなってしまいました。
eTrex 20x
は trekk-INN から格安で買いました。
海外版 eTrex 30x でもチョチョっと細工すれば日本語化できるので、クソ高い日本版を買う必要はないと思います。
US 版 eTrex 30x 299.99ドル
に対し
日本版 eTrex 30xJ 59,800円
は高過ぎる!と思いませんか?
eTrex 30x には eTrex 20x と共通の機能に加えて更に [電子コンパス] [気圧高度計] [ANT+] が追加されています。
比較記事は
Garmin eTrex 20x vs 30x
を参照。
差異項目
eTrex 20x
eTrex 30x
備考
カラーリング
目立つオレンジ色
地味なグレー色
圧倒的に 20x の勝ち
電子コンパス
×
○
地磁気で方位を検知する機能
気圧高度計
×
○
主に高度の確度を上げる機能
ANT+
(
ANT/ANT+ とは
)
×
○
ワイヤレス通信機能で以下ができる
@30x 同士のデータ交換
A温度計や心拍計などのデータ取り込み
上記以外の
共通機能
全く同じ
勝負なし
ヤンゴンの街中徒歩で eTrex 20x を使っていて困ったこと
GPS 装置を使うと、その装置の正確な位置は計測できます。 しかし、方位は GPS 装置が移動していないと算出できないのです。
GPS 装置が A 地点から B 地点に移動すると、A 地点位置情報と B 地点位置情報の差分により、北に動いたとか西に動いたとかの算出が可能です。
しかし、GPS 装置が移動しないで留まっていると、どちらが北か西か算出しようがないのです。
自転車で GPS を使っている時には ・・・
常に 10km/h 以上の速度で移動しているので、常に正しい方位を知ることができます。
自転車で速度 0km/h だったらバランスを崩して転倒するのでね ・・・
徒歩中に GPS 装置を使うと ・・・
これが eTrex 20x を使っていて困ったこと
徒歩とは速度はせいぜい数 km/h で、途中で珍しいお店を見つけたりして覗き込んで停止していることも多いです。 速度 0km/h でも転倒しませんから。
数 km/h でもイイから歩いていると GPS 装置は正しい方位を示します。 ところが止まると途端に方位が判らなくなるのです。
eTrex の地図は方位により自動的に回転しますが、eTrex が方位不明になるので、滅茶苦茶に回転された地図を見せられる訳です。
こうなると盲滅法、どの方角でも構わないので動いてみて方位を知るしかなくなります。 これが厄介です。
停止中の方位不明状態を補うのが電子コンパス ・・・
eTrex 30x では内蔵
電子コンパス、すなわち磁気センサーで地磁気を拾うと停止中でも方位が判ります。
GPS 装置に電子コンパスが内蔵されておれば方位を見失わないので、正しい地図が表示されます。 使っている人に優しいです。
登山では ・・・
登山では移動速度が遅いし、街中と違って高低差も大きいです。 この場合は気圧高度計も GPS 装置に内蔵していないと停止中の位置を見失います。
山登りでは電子コンパスに加えて気圧高度計が必須です。
eTrex 30x では内蔵
結論
eTrex 30x は [電子コンパス] [気圧高度計] の両方を内蔵しているので、徒歩にも山登りにも優しいです。
私の合理的判断
eTrex 20x の欠点はチャリンコを使うなら問題にならない。
そうです! ・・・ ヤンゴンでチャリンコを買って観光に使えばよいのだ!
でもヤンゴン市内でチャリンコはほとんど見かけない。 それに洪水のように襲ってくる自動車に勝てそうな気がしない。
危険が危ないので、やはり観光は徒歩が無難では ・・・
そうすると、やはり電子コンパス付きの eTrex 30x を新調するのがよかろう。
コストパフォーマンスは???
ヤンゴン市内での自転車の値段は判らないが、仮に日本と同じくらいの価格だったら、eTrex 30x 購入費とさほど変わらない。
そうだ! やはりチャリンコは諦めて eTrex 30x を買おう!
チャリンコはヤンゴンを離れる時には捨てるしかないが、eTrex 30x なら持ち帰り、日本はもちろん、世界中で使える。
eTrex 30x を購入するのが吉じゃ ・・・ で、お買い上げ〜〜
まずは初期データのバックアップ
初期データのバックアップのしかた
eTrex 30x を miniUSB ケーブルでパソコンと接続します。
30秒程度経つとパソコンに eTrex 30x がマスストレージとして認識されます。
ルートディレクリをフォルダごとパソコンに保存します。
これがバックアップすべき初期データです。 全部で 61MB 程度です。
右は購入時のファームウェア Version 2.30 の [\Garmin] フォルダを開いたものです。
拡張子が [.img] のものが地図ファイルです。
[gmapbmap.img] が [ベースマップ] のです。
50MB に概略世界地図 (1/100万) が入っています。
日本では国道程度しか表示されません。
ある意味素晴らしい!
ファームウェアを最新バージョンにアップデート
GARMIN のダウンロードページ
より [WebUpdater] をインストールします。
[WebUpdater] を起動するとパソコンに USB 接続している eTrex 30x を認識して、アップデートがあるか検索してくれます。
あれば、eTrex 30x のルートにアップデータを保存してくれます。
終わったら、eTrex 30x を miniUSB ケーブルから外します。
miniUSB ケーブルから外すと同時に eTrex 30x は電源 OFF になります。
アップデートがあった場合、eTrex 30x を再起動するとファームウェアのアップデートが始まります。
購入時は Version 2.30 でした。
2017年12月30日、アップデートしたら Version 2.60 になりました。
2019年8月8日、アップデートしたら Version 3.00 になりました。
日本語表示が以前より大きくなってメニューからはみ出すので、
Japanese.gtt
を若干調整しました。
2022年4月17日、アップデート確認しましたが、Version 3.00 が最新で変更ありませんでした。
各種環境構築
日本語環境構築 ・・・
eTrex 20x
の手順で以下の環境を構築します
日本語フォントを導入
操作メニューの日本語化
OSM 日本語地図を導入
2021年9月14日に地図をアップデートしました。 地図は2021年8月31日版になりました。
Waypoint の日本語化
海外地図を導入 ・・・
eTrex 20x
の手順で以下の海外地図を導入します
無料の海外 OSM 地図をインストール
ウェイポイントデータを 20x から移植します。
20x 本体側の [\Garmin\GPX] フォルダにある gpx ファイルで必要なものを 30x にコピーします。
使ってみました
デザイン
53(W)×103(H)×33(D)mm, 141.7g とコンパクトで軽量です。
防水仕様 lPX7 規格 (1m の水位で20分間水没させても問題なし) です。
フロントパネルとバッテリ蓋以外はゴム素材です。 滑りにくく、手でしっかりホールディングできます。
実際に使ってみた
GPS 感度がとても良い
木造家屋内でも GPS 電波をキャッチします。 屋外では10秒以内に使える状態になります。
日本語表示できるのがとってもイイ
海外版 eTrex 30x を日本語化したもので十分と思います。 安いし ・・・
ヤンゴンでの徒歩で使ってみた
期待通り、電子コンパスのおかげで方向を見失うことはなかったです ・・・ 素晴らしい!!!
ただし、一時的に方向が狂うことがありました。
これは近くの電機機器(信号機など)の磁気の影響と思われます。
街中なのである程度はやむを得ないでしょうね。 山登りのような干渉機器の少ない場所なら大丈夫でしょう。
地図データやウェイポイントは eTrex 20x から移植コピーしたのですが、全く問題なく eTrex 30x でも動作しました。
ドキュメント
Owner's Manual
eTrex10, 20, 30 クイックリファレンスガイド
・・・ 10/20/30 用ですが、30x でもほぼ同じです。