GARMIN eTrex 20x

【お断り】 日本語化の手法については先人の努力の結果を流用&参考にしました。 独自に工夫した箇所もあります。



GARMIN eTrex 20x をゲット!

2017年4月1日12時10分、 GARMIN ハンディ GPS の EU 版 eTrex 20x が到着しました。 [EU 版 20x]=[USA 版 20x]+[西ヨーロッパ地図] かな?

eTrex 20xJ という日本版もあるのですが、税抜44,800円もします。 完全に予算オーバです。

ふと、USA 版の国内価格を見ると税込27,000円程度じゃないか。 ひょっとして海外へ発注するともっと安く買えるかも ・・・

結局、スペインの trekk-INN で EU 版が 18,052円+送料683円=合計18,735円 でした。 輸出入にはたいてい税金がかからない (税関員の判断による。) ので、この値段でゲット!できます。 2万円以下だったら予算内なので、2017年3月23日に発注しました。

プリロードされている西ヨーロッパ地図は Western Europe Garmin TopoActive で、本格的です。

海外版 eTrex 20x でもチョチョっと細工すれば操作メニューや地図を日本語化できます。 この日本語化作業にとっても興味があります。

eTrex 20x には 30x という上位機種があります。 30x にあって 20x にない機能は [電子コンパス] [気圧計] [ANT+] です。 私はチャリンコの街中走行で使う前提なので、後二者は全く不要です。 [電子コンパス] も街中に人工的な磁気が存在(例えば道路の信号機)しており、これらの影響でマトモな方角で出ないの不要です。 [電子コンパス] があっても結局 OFF にして使うので、最初からないほうがよいのです。 登山で使う方には [電子コンパス] があったほうがよいでしょう。

23日朝に trekk-INN に発注して23日夕方に「発送しました」とメール連絡があり、しばらくして荷物追跡番号が判りました。

荷物追跡番号より発送国が NL と判りました。 NL とはネバーランドか?

靴下を吊るしておいたらピーターパンが飛んできてそこに荷物を入れてくれるか?

電網で「NL」って調べるとネザーランドでした ・・・ ヨーロッパにこんな国がありましたっけ?
更に調べると ネザーランド=オランダ でした。 何で国名と英語名が違うのでしょう?

[Japan=にっぽん] みたいなものか!

スペインに発注してなぜオランダから来るのか謎深い ・・・

以下は27日より日本郵便のページで荷物追跡できるようになったトレース結果です。





まずは初期データのバックアップ

  1. 初期データのバックアップのしかた

  2. 右は購入時のファームウェア Version 2.30 の [\Garmin] フォルダを開いたものです。



ファームウェアを最新バージョンにアップデート

  1. GARMIN のダウンロードページ より [WebUpdater] をインストールします。

  2. [WebUpdater] を起動するとパソコンに USB 接続している eTrex 20x を認識して、アップデートがあるか検索してくれます。

  3. アップデートがあった場合、eTrex 20x を再起動するとファームウェアのアップデートが始まります。



日本語フォントを導入

  1. 日本語フォントのダウンロード

  2. [DroidSansJapanese-Bold.ttf] を eTrex 20x で扱えるよう加工 (暗号化)

  3. 日本語フォントを eTrex 20x に適用



操作メニューの日本語化

    【注意】 eTrex 20x に日本語フォントが導入されていないと、操作メニューの日本語が表示できません。

  1. 日本語メニューの抽出

  2. 日本語メニュー [Japanese.gtt] を見易くするために編集します。

  3. 日本語メニュー [Japanese.gtt] を eTrex 20x に適用

  4. 操作メニューの言語選択

  5. 英語操作メニューと日本語操作メニューの比較

     



OSM 日本語地図を導入

  1. 地図は本体メモリではなく、microSD に入れることにします

  2. ここからの作業は microSD カードを USB カードリーダーライターに入れて行います

  3. Downloads のページ から [日本語] [等高線無] [UTF8] 版をパソコンにダウンロードします

  4. 日本語 UTF8 地図認証作業 ・・・ 偽装工作

    1. 手順3の [gmapsupp.img] と、これをコピーした [gmapsupp.org] をパソコンのデスクトップに保存します。

    2. バイナリエディタの Stirling を起動して、[gmapsupp.img] を読み込み、メインメニューから [検索・移動]→[置換] を選択します。

    3. 右の画像のように
        検索データ:E9 FD 13 00 04 80
        置換データ:A4 03 13 00 04 80
        置換範囲:データ全体
        
      と設定し [一括置換] ボタンを押します。

      • [UTF8 コードページ 65001 (FDE9h)]→[S-JIS コードページ 932 (3A4h)] に置換です。 先頭2バイトがコードページです。

      • 要はコードページだけ書き換えて、認証させる (騙す) ためだけの偽装 S-JIS ダミーファイル作成です。

    4. 一括置換が終わったら Stirling の [ファイル]→[上書き保存] を選択すると、偽装ダミーファイルの [gmapsupp.img] ができます。

    5. できた [gmapsupp.img] [gmapsupp.org] を microSD の [\Garmin] フォルダに保存します。

  5. ここからの作業は microSD カードを本体に実装して作業します

    1. microSD カードを本体に実装して電源を入れます。

      • 偽装ダミーファイルの [gmapsupp.img] が正しく認証されます。

      • ただし、S-JIS 偽装地図なので、海外版 eTrex 20x で日本語が文字化けします。

    2. microSD の [\Garmin] フォルダにある以下のファイルを順にリネームします。

      1. [gmapsupp.img] → [gmapsupp.dmy] にリネーム

      2. [gmapsupp.org] → [gmapsupp.img] にリネーム

    3. eTrex 20x を再起動します。

      • あ〜ら不思議! OSM 日本語地図の日本語が正常に表示できます ・・・ おしまい。

  6. ファームウェアのアップデートをしたら再度認証が必要です。 次回からは以下のようにします。

    1. microSD の [\Garmin] フォルダにある以下のファイルを順にリネームします。

      1. [gmapsupp.img] → [gmapsupp.org] にリネーム

      2. [gmapsupp.dmy] → [gmapsupp.img] にリネーム

    2. eTrex 20x を再起動して偽装ダミーファイルの [gmapsupp.img] を認証させます。

      • 偽装ダミーファイルの [gmapsupp.img] が正しく認証されます。

      • ただし、S-JIS 偽装地図なので、海外版 eTrex 20x で日本語が文字化けします。

    3. microSD の [\Garmin] フォルダにある以下のファイルを順にリネームします。

      1. [gmapsupp.img] → [gmapsupp.dmy] にリネーム

      2. [gmapsupp.org] → [gmapsupp.img] にリネーム

    4. eTrex 20x を再起動すると、OSM 日本語地図の日本語が正常に表示できます。



Waypoint の日本語化

    【注意】 eTrex 20x に日本語フォントが導入されていないと、Waypoint の日本語が表示できません。

  1. 調査してみた

  2. 以上の調査結果をベースにして、日本語入り My_points.gpx を作成してみました

  3. ちなみに ・・・



使ってみました

  1. デザイン

  2. スペックのハイライト

  3. 実際に使ってみた



コンパスナビモードで使う

  1. コンパスナビモードでは右のような表示となります。

  2. 地図はチャリンコを停車してから見ることになります。

  3. 地図を停車時にしか見ないのであれば、スマホの地図のほうがよいです。 スマホとの併用が合理的です。



マップナビモードで使う

  1. マップナビモードはルート情報 (道路情報) を使ったナビゲータです

  2. eTrex 20x にはオートルート機能があって、ルート情報を自動生成できます。 手順は以下です。

    1. [目的地検索] メニューで目的地までのナビを開始します。 (ここまではコンパスナビモードと同じ)

    2. [menu] ボタンを2回押してメインメニューに戻ります。

    3. ここで再度、[目的地検索] メニューを選択すると、右のような画面が」出るので [オンロードで再計算] を選択します。

    4. [計算中・・・] の表示が出てルートを自動計算してくれます。

    5. ルート計算が終わると地図表示になり、進むべき道をピンク色で表示してくれます。

  3. マップナビの例

     

     

  4. 実際にマップナビを使ってみて、かなりマトモと判りました。 実用的に使えます!



無料の海外 OSM 地図をインストール

  1. 2017年11月23日より ミャンマー国のヤンゴン に出張しましたが ・・・

  2. 海外地図を無料で導入する【eTrex*0の使い方】 を参考に microSD カードにミャンマー地図をインストールしました

    1. Free worldwide Garmin maps from OpenStreetMap よりミャンマー地図をパソコンにダウンロードします。

      【注意】 IE では正常に表示できません。 最新のブラウザ (Edge や Chrome など) でアクセスします。

      • 選択項目が5つありますが、最初の4つは以下のようにします。

        No. 項目 選択 備考
        1 Choose your map type Generic Routable デフォールトのまま
        2 Include a TYP file (Optional) None デフォールトのまま
        3 Choose a predefined country Asia - Union Of Myanmar [Asia] の項から
         [Union Of Myanmar] を選択
        4 Perhaps you'd like to add
         some additional tiles?
        チェックボックスに
         チェックを入れない
        デフォールトのまま

      • 5つ目に表示される [Download map now!] をクリックするとダウンロードファイルが表示されます。



      • ファイルが4種類表示されますが、最後にある [osm_generic_gmapsupp.zip] をクリックすると、ダウンロードが始まります。



    2. ダウンロードされた [osm_generic_gmapsupp.zip] を解凍すると [gmapsupp.img] ができるので、これを [gmapsupp_myanma.img] とリネームします。

      • 解凍されるファイル名は常に [gmapsupp.img] なので、複数の地図を入れらないのです。 どこの地図かわかるファイル名にしましょう。

    3. [gmapsupp_myanma.img] を microSD の \Garmin フォルダにコピーします。

      • 本体から microSD カードを抜き、USB カードリーダーライターに入れてコピーします。 本体と USB ケーブルを使ってパソコンから転送すると時間がかかるので。

    4. できた microSD カードを本体に戻し、電源を入れるとミャンマー地図が表示されます。

      • お疲れさまでした!

  3. コメント

  4. 地図を多数入れると eTrex 20x 立上げ時の地図読み込みに時間がかかりますが ・・・



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