corega CG-WLR300N をゲット!
2010年6月10日、IEEE802.11b/g/n 対応無線ルータの
corega CG-WLR300N
を税込2,999円で買いました。
coega
は、正式には
Allied Telesis
のコレガ事業部です。
アンテナ2本が内蔵されているので、とてもコンパクトです。
最近ではアンテナ内蔵が流行になってきている兆しがあります。
確かに内蔵されるのでミテクレを気にせずに、高性能アンテナを安く設計できるメリットはあるような気がします。
巷の評判はかなり良いです。
しかし、内蔵アンテナタイプを使うのは初めてなので、やはり電波の飛び具合が心配です。
さてさて・・・
スイッチや機能など
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マルチ AP 機能
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「マルチ AP 機能」とは SSID を複数持てる機能です
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CG-WLR300N では 1st SSID と 2nd SSID の2つを持つことが可能です。
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マルチ AP で何が良いかというと、1st SSID / 2nd SSID ごとに無線セキュリティ設定ができるのです。
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高度なセキュリティ設定ができるのは 1st SSID だけです。
2nd SSID では WEP キーだけですが、インターネット接続以外の通信が遮断されているため、LAN に侵入される心配はありません。
2nd SSID は LAN への侵入は防げますが、インターネットアクセスのタダ乗りは防げないような・・・
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ノートパソコンなどでは高度なセキュリティ設定ができるので、1st SSID にその設定をします。
PSP や DS のようなゲーム機では WEP キーしか使えないので、2nd SSID に WEP キー設定して使います。
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こうして 1st SSID を使う主要パソコンとは高度なセキュリティを確保しつつ、セキュリティの弱いゲーム機からのアクセスも安全にできるようになります
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[マルチ AP 機能] スイッチは何のためにあるのだろう?
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[マルチ AP 機能] スイッチ ON で 1st SSID と 2nd SSID が有効、OFF で 1st SSID のみとなります。
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[マルチ AP 機能] スイッチ ON でも管理画面で [マルチ AP 機能] を OFF にできます。
この場合、[マルチ AP 機能] スイッチを OFF にしているのと同じです。
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[マルチ AP 機能] スイッチを ON にして 2nd SSID 項目を設定しないと、結局、[マルチ AP 機能] スイッチを OFF にしているのと同じです。
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ですから、このスイッチは常時 ON で良いと考えます。
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[ルータ機能] スイッチは強制的にルータ機能を OFF にしたい時に使う
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CG-WLR300N はルータモードとブリッジモードを持っています。
ルータ機能 ON でルータモード、OFF でブリッジモードです。
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[ルータ機能] スイッチ ON でルータモード、OFF でブリッジモードです。
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[ルータ機能] スイッチを ON にしておいても、管理画面でルータ機能を OFF にすることができます。
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[ルータ機能] スイッチを OFF にしておくと上記のルータ機能 ON/OFF 画面は出ず、ルータ機能 OFF に固定されます。
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ですから、このスイッチは常時 ON で良いと考えます。
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なお、
ブリッジモードにすると WAN ポートも LAN ポートとして使えます。
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USB ポートに USB 外部ストレージを接続して LAN アクセスできます
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ほぼ NAS 機能です。
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FAT16/FAT32 ではフルアクセス可能です。
FAT16 では1つのファイルの書き込みが 2GB まで、FAT32 では 4GB という制限があります。
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NTFS では読み出しだけできます。
1.5Tbyte まで対応できます。
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有線 LAN と 1st SSID の Wi-Fi からアクセスできますが、2nd SSID からはアクセスできません。
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その他の機能
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WPS 機能
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Wi-Fi 子機との自動接続設定機能で、[WPS] ボタンを押すだけで接続&強力なセキュリティ設定が自動的に行われます。
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ダイナミック DNS に対応
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「corede.net」「DynDNS.org」「IvyNetwork」「@Net DDNS」のサービスに対応します。
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管理画面をインターネットへ公開する機能
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公開すると、任意のポート番号(8080 とか 9080)で管理画面をインターネットからアクセスできるようになります。
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通常はダイナミック DNS 機能と組み合わせて使います。
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セキュリティは ID, Password だけしかないので脆弱です。
従って、
この機能は使わないほうがイイ
です。
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スケジューリング機能
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何時から何時までというように、時間指定で Hi-Fi 電波を OFF としたり、パソコンからのアクセスを制限する機能です。
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スケジューリングするためには正確な時計が必要ですが、CG-WLR300N には NTP 時刻取り込み機能があるようで、電源 ON で直ぐに正確なカレンダ&時刻を取得します。
ただし、NTP サーバ情報の設定項目はないので、この CG-WLR300N を海外に持ち込むと日本時間で動いてしまうと思います。
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[エコピタ LED 消灯] モードがあります
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この機能を使うとほとんどの LED を消灯したままにするので、省電力になると言うものです。
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管理画面から設定した内容は外部ファイルとして保存できます
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CG-WLR300N を初期化したとかのシーンで、この設定保存ファイルがあると簡単に元に戻せます。
使ってみました
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外観
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デザインは良いです。
アンテナが出ていないのでスッキリ感があります。
ランプ表示なども判りやすいです。
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27(W)×125(H)×135(D)mm, 240g の小型軽量です。
ハガキより少し大きいくらいのサイズです。
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ドキュメント類
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ドキュメント類がしっかりしています。購入時は「お使いの手引き」という概略取扱説明書が添付されており、 これだけでも一般的な設定が可能です。
詳細な設定を知りたい時は「詳細設定ガイド」をダウンロードできます。
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管理画面にドキュメントやファームウェアのページのリンクが張ってあり、便利です。
特にファームウェアが最新かどうか判定する画面があり、これも便利です。
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使用感
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管理画面は洗練されていて設定しやすいです。
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管理画面での設定項目の本体への反映が素早いです。
ほとんど一瞬で反映されます。
中身は UNIX ですから、これが本来の応答です。
PLANEX MZK-W300NH
では1項目設定する度に30秒程度待たされてイライラしていました。
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IEEE802.11n は、やはり速いです。
有線でつないだような快適な速さです。
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内蔵アンテナということで電波強度を心配していましたが、特に問題ないです。
我が家の木造住宅1Fに設置して、2Fから問題なくアクセスできています。
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発熱は少なく、安定性は良好です。
右の写真で中央部の銀色の金属部分は無線部です。
赤で色付けされている部分は内蔵アンテナで、フロントパネル近くとトップパネル近くに合計2本あります。
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CG-WLR300N はお奨め
できます。
やはり、
PLANEX MZK-W300NH
と作りが違うというか、グレードが上ですね。
ブリッジモードの WAN ポートは LAN ポート完全互換ではない
取扱説明書に「ルータ機能を無効にすると(すなわちブリッジモード)、WAN ポートは LAN ポートとして使用できます」旨が書かれていますが、以下のような事例が実際に発生し、100% LAN ポート互換ではないようです。
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auBOX
への LAN 接続の途中で CG-WLR300N の有線ポートを使っていました。
SW-HUB 代用のつもりです。
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InterNet --- Router --- (WAN)CG-WLR300N(LAN) --- auBOX の接続です。
CG-WLR300N はブリッジモードです。
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この時に auBOX でマルチチャンネル TV 放送を観るための「チャンネル」項目が選択できないのです。
「チャンネル情報取得中」→「失敗しました」旨のエラーメッセージが出ます。
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マルチチャンネル TV 放送と同じようなオンデマンド・ビデオ放送は問題なく観れます。
ですから何が悪いのか原因究明に時間がかかりました。
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InterNet --- Router --- (LAN)CG-WLR300N(LAN) --- auBOX の接続にしたら不具合現象は出なくなりました。
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おそらく、WAN ポートを LAN ポートとして使った場合、一部のポート番号処理(アプリケーション層です。)が制限されているのだと思われます。
備忘録
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お使いの手引き
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詳細設定ガイド
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工場出荷初期状態
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ルータ |
ブリッジ |
システムユーザ名 |
root |
root |
システムパスワード |
(なし) |
(なし) |
IP アドレス |
192.168.1.1 |
192.168.1.220 |
サブネットマスク |
255.255.255.0 |
255.255.255.0 |
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工場出荷初期状態に戻す方法
- 電源が入って動作状態であることを確認します。
- [初期化] ボタン15秒以上押し続けます。