SANSUI TU-α517XR

SANSUI TU-α517XR がやってきた!

2008年6月14日、私のチューナーページのファンより、まだ実物を見たことのなかった SANSUI TU-α517XR を研究材料として借用しました。 リペア中に壊れても補償しないということで・・・

ファンからのコメントは以下です。



状態チェック



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良いです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 底板に点検蓋を装備しており、メンテナンス性が良い作りです。

  3. ケースはかなり合理化されたローコストの作りです。 シャーシのかなりの部分がプラスチックです。 天板も薄いビニコート鉄板です。

  4. FM フロントエンド部は3連バリキャップ方式、トラッキング調整できないと、ローコストクラスです。

  5. FM IF 部は [UP CF]→[IF amp.]→[IFT]→[CF]→LA1266 の構成で、ローコストクラスです。

  6. FM 検波部は SANYO LA1266 を使ったクォードラチュア検波で、ローコストクラスです。

  7. FM MPX 部は SANYO LA3410 を使った PLL MPX で、ローコストクラスです。

  8. AM 部は SANYO LA1245 でフロントエンド、IF アンプ、検波など全ての機能を担当します。 2連バリキャップ方式で同調回路はトラッキング調整できる構成です。

  9. AM MPX 部には MOTROLA MC13022P を使っています。

  10. 以上のチェック結果より、定価の45,000円はかなり高い設定と思います。 実売ではかなり値引きしたのはないかと思われます。

  11. 使用 IC のロット番号より1993年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1993年でした。



リペア



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 部の調整

  2. AM 部の調整

  3. 再調整結果



使ってみました



レベルメータ



仕様