TRiO KT-1100

TRiO KT-1100 をゲット！

2009年7月8日、 TRiO KT-1100 のジャンク品を3,700円で入手しました。

TRiO 最後のバリコン式パルスカウント検波チューナ ってどんなのだろう？

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程度＆動作チェック

1. 販売者のコメント
   
   
   • 電源のみ確認しましたが使えるかどうか分かりません。
     
     
2. 外観
   
   
   • 割と綺麗ですが、タバコのヤニがすごく、各部にベッタリ付着しています。
     
     
     • ゴールド色のフロントパネルかと間違うほどヤニで汚れています。
       
       
     • [MODE] [IF BAND] [FM RF SEL] スイッチおよび [MUTE LEVEL] ボリュームがヤニで黄色っぽくなっています。
       
       
     • リアパネルの端子類がヤニで金メッキみたいに見えます。
       
       
     • ヤニのおかげで良いこともあります。
       
       
       • ヤニコーティングで保護されていたおかげで錆が出ておらず、試しに端子をアルコールで軽く拭き取るとピカピカになります。
         
         
       • タバコの煙に含まれるヤニは粒子が大きく比重もあるので、チューナー内部に侵入することはないと思います。 正に怪我の功名ですね。
         
         
     • 天板はヤニで汚れて1本擦りキズがありますが、ハゲなどはなく、綺麗です。 なお、この天板はビニコート鉄板製で高級感を感じないです。
       
       
   • パッと見はキズがなく綺麗に見えます。 しかし、じっくり観察すると ・・・
     
     
     • フロントパネルで、ほとんど目立たない下側のエッジにポツポツと当てキズがあります。
       
       
     • チューニングノブのエッジに僅かなキズがあります。
       
       
     • これらは、ジックリ見ないと気付かないので良しとします。
       
       
   • ダイヤルの動きは少し重いですが、まあまあスムーズです。 スルスルと回転する感じではありません。 たぶん、これが KT-1100 のダイヤル感でしょう。
     
     
   • 点検用底板および、天板を止めるサイドの4本のネジに錆が出ています。
     
     
3. 入手した状態のまま電源 ON してチェックしました
   
   
   • ランプ切れはありません。 メータ照明だけがフィラメントランプで、それ以外は LED です。
     
     
   • FM は全く受信できません。 S メータがピクリとも振れません。 ありゃりゃ ・・・ 直るかな？？？
     
     
   • AM は受信できますが、周波数ズレが +200kHz 程度と考えられない位ズレています。 この状態でも、感度、 S/N、音が良いと思いました。
     
     
   • [FM REC CAL] スイッチ ON で録音用テストトーンは正常に出ます。
     
     

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カバーを開けてみました

1. 基板の作りは非常に良いです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。
   
   
   • バリコン式と言っても最後期の製品なので、使用している IC や回路はシンセサイザ式と変わりません。
     
     
   • バリコンは大きくて立派です。 FM 5連＋AM 3連バリコンです。
     
     
   • 抵抗など少し大き目の部品を使っており、点検用底板があります。 このため、メンテナンスが楽です。
     
     
   • IC を使用して合理化が図られています。
     
     

     メーカ	IC	機能
     FUJITSU	MB84066B	Quad Analog Switch/Multiplexer (4066B と同じ)
     	MB84069B	Hex Inverter (4069B と同じ)
     JRC	NJM4560DN	Dual Operational Amplifiers
     NEC	uPC1163H	FM IF Amplifier
     Panasonic	AN6552	Dual Operational Amplifiers (4558 と同じ)
     	AN6556	Low Noise Dual Operational Amplifiers (4559 と同じ)
     SANYO	LA1245	AM Electronic Tuner
     TRIO-KENWOOD	TR4011	Pulse Count Detector
     	TR7020	Quadrature Detector & IF Down Convert
     	TR7040	Sample & Hold PLL MPX

     
     
   • 使用 IC のロット番号より、この KT-1100 は1982年製と判明しました。
     
     
2. FM フロントエンド
   
   
   • 5連バリコンで以下の構成です。
     
     (アンテナ)→[同調]→[Dual Gate FET]→[同調]→[同調]→[Mxer (Dual Gate FET)]←[OSC BUffer 同調]←[OSC 同調 (TR)]
     
     
   • RF 系は2点トラッキング調整できますが、空芯コイルなので調整は難しいです。
     
     
   • OSC はトリマコンデンサによる1点トラッキングです。 コイルはワニスでしっかり固められているので調整不可能です。
     
     
3. FM IF 部
   
   
   • 以下の構成です。 WIDE 側にゲイン調節ボリュームがあります。
     
     
   • WIDE 時
     
     (フロントエンド IFT)→[UP-CF]→[IFT]→[TR]→[IFT]→[uPC1163H]→ [IFT] →[uPC1163H]→[UP-CF]→[TR]→[TR7020]
     
     
   • NARROW 時
     
     (フロントエンド IFT)→[UP-CF]→[IFT]→[TR]→[IFT]→[uPC1163H]→ [CF]→[CF] →[uPC1163H]→[UP-CF]→[TR]→[TR7020]
     
     
4. FM パルスカウント検波部
   
   
   • 第3世代パルスカウント検波 の構成です。
     
     
   • [TR7020] で以下の働きをします。
     
     
     • クォードラチュア検波で S メータと T メータを駆動します。
       
       
     • IF 10.7MHz → 1.96MHz に周波数変換します。
       
       
     • REC CAL OSC もこの IC の中にあります。
       
       
   • [TR4011] でパルスカウント検波します。
     
     
5. MPX 部
   
   
   • [TR7040] を使った Sample & Hold PLL MPX です。
     
     
6. AM 部
   
   
   • フロントエンドは3連バリコンで、高感度が期待できます。 [LA1245] に RF 1段追加した構成です。
     
     

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リペア

1. FM 受信できない
   
   
   • SSG 出力を 90dB にして強力電波を送り込んでみると -2MHz くらいズレたところで受信できました。 ステレオにもなります。 故障部位はフロントエンドと断定できます。
     
     
   • OSC 同調のトリマコンデンサを回しても調整できないので、トリマコンデンサの故障です。
     
     
   • トリマコンデンサ (12PF) を交換するためには、FM フロントエンドユニットをメイン基板から一旦取り外す必要があります。 ところが構造的に大仕事になりそうです。 作業でメイン基板を痛める心配もあります。
     
     
   • トリマコンデンサ交換は諦め、代わりに写真のように温度補償セラミックコンデンサをバリコンの活栓側とグランドに取り付けました。 4PF でちょうど良かったです。
     
     
   • 後述の「調整」を実施して 見事！！！ 完全復活しました！！！
     
     
2. クリーニング
   
   
   • フロントパネル部分はバラバラに分解して27年分の埃を取り除きました。
     
     
   • フロントパネルはシルバーアルミヘアラインの輝きを取り戻しました。
     
     
   • チューニングノブも輝きを取り戻しました。
     
     
   • [MODE] [IF BAND] [FM RF SEL] スイッチおよび [MUTE LEVEL] ボリュームのプラスチック製のツマミは、ヤニは拭き取れましたが既に日焼けが進んでおり、このため黄色変色は完全にはなくなりませんでした。
     
     
   • 天板には薄い擦れがあると思っていたのですが、OA クリーナで洗浄すると綺麗なグレー色に変わり擦れも消えました。 擦れもヤニだったのです。
     
     
   • 端子類はヤニが取れてピカピカになりました。
     
     
3. 一部、黒の艶消しラッカースプレーで塗装
   
   
   • 点検用底板には薄い錆がポツポツ出ていました。 錆をサンドペーパーで落とし黒塗装しました。 なんだか高級感が出ました。 底板だから誰も見ないんですけどねぇ〜
     
     
   • 天板をサイドで止める4本のネジに錆が出ていたので、これも黒塗装して隠しました。 誤魔化し術ですが効果絶大です。
     
     
4. 脚を交換
   
   
   • 底部にある4つの脚の滑り止め部分がボロボロになって剥がれそうになっていました。
     
     
   • そこで、私のドラエモンのポッケにあった良好な同形状の脚と交換しました。
     
     
   • 全く同じ脚もあったのですが、高さが 3mm くらい低い脚としました。 少し全体の高さを下げてスマートにしたかったのです。
     
     

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調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

　　

1. 調整ポイント
   
   
   • 下の右の写真は調整ポイントの場所です。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。
     
     
   

   FM/AM	機能	種別	調整ポイント	調整内容
   FM	フロントエンド	L	L1 L3 L4 L6	RF トラッキング L は空芯コイルなので調整困難
   		TC	TC1 TC2 TC4 TC6
   		L	L5	OSC トラッキング L はワニスで固められているので調整できない
   		TC	TC8
   		IFT	T1	IF
   	IF	IFT	L2	IF
   			L3	WIDE 専用 IF
   			L4	T meter (同調点)
   			L5	Noise IF
   			L6	2nd OSC
   		VR	VR1	WIDE ゲイン
   			VR2	FM REC CAL レベル
   			VR13	S meter
   	MPX	L	L19	Pilot Cancel
   		VR	VR3
   			VR4	VCO
   			VR5	WIDE Stereo Separation (L)
   			VR6	NARROW Stereo Separation (L&R)
   			VR9	WIDE Stereo Separation (R)
   AM	フロントエンド	L	L14 L15	RF トラッキング
   		TC	TC3 TC5
   		L	L17	OSC トラッキング
   		TC	TC7
   	IF	IFT	L16	IF
   		VR	VR11	T meter
   			VR12	S meter

   
   
2. 電圧チェックポイント (VP)
   
   

   VP	標準値	実測値	判定
   Q19-E	+13V	+13.5V	〇
   Q20-E	-13V	-13.2V	〇
   Q23-E	+7V	+7.28V	〇
   Q24-E	-7V	-7.23V	〇

   
   
3. FM 受信部の調整
   
   

   手順	SSG出力	KT-1100 の設定	調整箇所	TP 及び調整値	備考
   1	-	SELECTOR : FM FM REC CAL : OFF MODE : MONO FM RF SEL : NORMAL	-	-
   2	83MHz 40〜60dB mono 1kHz	83MHz 受信 IF BAND : NARROW	TC8	S メータ = 最大	OSC トラッキング調整
   3	83MHz 40dB mono 1kHz		TC1 TC2 TC4 TC6		RF トラッキング調整
   4		83MHz 受信 IF BAND : WIDE	T1 L2 L3		IF 調整
   5		83MHz 受信 IF BAND : NARROW	-	S メータ = レベルを記録	IF WIDE ゲイン調整
   6		83MHz 受信 IF BAND : WIDE	VR1	S メータ = 手順5と同一
   7	83MHz 90dB 無変調	83MHz 受信 IF BAND : WIDE	L4	T メータ = センタ	FM 同調点調整
   8			L6	IC4(TR4011) 1pin 周波数 = 1.96MHz 周波数カウンタで測定	パルスカウント検波調整
   9	83MHz 90dB mono 400Hz		-	オーディオ出力電圧 = レベルを記録	FM REC CAL 調整
   10		83MHz 受信 FM REC CAL : ON	VR2	オーディオ出力電圧 = 手順9の1/2 (-6dB)
   11	-	SELECTOR : FM FM REC CAL : OFF MODE : AUTO ST FM RF SEL : NORMAL	-	-
   12	83MHz 90dB stereo 1kHz L+R	83MHz 受信 IF BAND : WIDE	VR4	下の [VCO 調整手順] を参照	VCO 調整
   13			VR3 L19	オーディオ出力 = 19kHz 成分最小	パイロットキャンセル調整
   14			T1 L2 L3	オーディオ出力 = 高調波歪率最小	IF 歪補正
   15	83MHz 90dB stereo 1kHz R		VR5	L ch. オーディオ出力電圧 = 最小	WIDE セパレーション調整 (L)
   16	83MHz 90dB stereo 1kHz L		VR9	R ch. オーディオ出力電圧 = 最小	WIDE セパレーション調整 (R)
   17	83MHz 90dB stereo 1kHz R/L	83MHz 受信 IF BAND : NARROW	VR6	L/R ch. オーディオ出力電圧 = 最小	NARROW セパレーション調整

   
   
   • VCO 調整手順
     
     

     手順	備考
     1	VR4 を反時計方向に回し切る
     2	VR4 を徐々に時計方向に回し、ディスプレイの [STEREO] 表示が点灯した位置を記録する
     3	VR4 を時計方向に回し切る
     4	VR4 を徐々に反時計方向に回し、ディスプレイの [STEREO] 表示が点灯する位置を記録する
     5	VR4 を [手順2] と [手順4] の中間に設定する

     
     
4. AM 受信部の調整
   
   

   手順	SSG出力	KT-1100 の設定	調整箇所	TP 及び調整値	備考
   1	-	SELECTOR : AM MODE : MUTE OFF IF BAND : NARROW	-	-
   2	600kHz 60dB 1kHz	600kHz 受信	L17	S メータ = 最大	OSC トラッキング調整
   3	1400kHz 60dB 1kHz	1400kHz 受信	TC7
   4	手順2と3を数回繰り返す
   5	600kHz 40dB 1kHz	600kHz 受信	L14 L15	S メータ = 最大	RF トラッキング調整
   6	1400kHz 40dB 1kHz	1400kHz 受信	TC3 TC4
   7	手順5と6を数回繰り返す
   8	1000kHz 40dB 1kHz	1000kHz 受信	L16	S メータ = 最大	IF 調整
   9	1000kHz 60dB 1kHz		VR11	T メータ = センタ	T メータ調整
   10			VR12	S メータ = 4.5	S メータ調整

   
   
5. 調整結果
   
   
   • FM フロントエンドが大きく調整ズレしていた他は、それほどズレはありませんでした。
     
     
   • FM ステレオセパレーションは WIDE/NARROW であまり変わらず、良好な数値です。
     
     
   • 歪率は WIDE のほうが遥かに良いので、通常は WIDE で使います。
     
     

     項目	IF BAND	L	R	単位
     ステレオセパレーション (1kHz)	WIDE	56	59	dB
     	NARROW	56	57	dB
     パイロット信号キャリアリーク	WIDE	-58	-58	dB
     オーディオ出力レベル偏差 (mono)		0	+0.13	dB
     FM REC CAL 信号		410.2		Hz
     		-5.8	-5.8	dB

     
     

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使ってみました

1. 非常にスッキリしたシンプルなやや薄型デザイン
   
   
   • ロゴが [TRIO] ではなく、[TRiO] となっています。 会社名がトリオからケンウッドに変わる直前の時期が [TRiO] ロゴでした。
     
     
   • 写真より実際に見た時のほうが高級感あります。 デザインが巧妙です。
     
     
   • 奥行は 337mm しかなく設置が楽です。
     
     
   • フロントパネルはアルミヘアライン仕上げです。
     
     
   • ダイヤルスケールは正面を向いており照明はありません。 ダイヤル指針が赤い LED 表示で見易く精密感があります。
     
     
   • チューニングノブは直径 46mm の無垢アルミです。 細かい仕上げで、とても良いです。
     
     
   • S メータと T メータは斜め上方向きに取り付けられており、視線より低い位置に KT-1010 が設置される前提です。
     
     
2. 機能関連
   
   
   • メータの操作感が良いです。
     
     
     • メータの指針の視度誤差が少なく、正面からでなくても、かなり正しく読み取れます。
       
       
     • チューニングノブがタッチセンサーになっており、チューニングノブを手で摘んでいる時はチューニングサーボ OFF で、手を離すと ON になって最適同調点に T メータが引き込まれます。 この動作スピードが極めて速く軽快です。 サーボの精度も高いようです。
       
       
     • S メータは放送局が近づくとジワジワと振れが大きくなるのではなく、同調が合う直前でグーンと振れが大きくなります。
       
       
     • AM でも T メータが有効なのにビックリしました。 こういうチューナーは初めてです。 なかなか良いです。
       
       
   • [SELECTOR] スイッチで「FM/AM」バンド切換します。
     
     
   • [FM REC CAL] スイッチを ON にするとテストトーンが流れ、録音機のレベル合わせができます。
     
     
   • [MODE] スイッチで「LOCK ON/OFF」「MUTE ON/OFF」「AUTO ST/MONO」を同時に切換えます。
     
     
   • [IF BAND] スイッチで「WIDE/NARROW」に切換できます。
     
     
   • [FM RF SEL] スイッチで「NORMAL/DIRECT」に切換できます。
     
     
   • [MUTE LEVEL] ボリュームでミューティングレベルを調整できます。
     
     
   • FM アンテナ入力は F 端子だけなので、雑音電波が混入しないです。
     
     
3. 感度や音質
   
   
   • FM は TRiO らしい高解像度でカチッとした高音質です。 感度はかなり良いです。
     
     
   • FM の音は Pioneer F-500 / F-700 の音が明るい元気な音とすると、KT-1100 は冷たい乾いた高解像度の音でしょうか。 どちらも私好みの音ですが・・・
     
     
   • AM は高感度で S/N が高いです。 遠距離 AM 受信ファンにもお奨めできます。 WIDE/NARROW 切り換えが有効で、WIDE 時はかなり高音が出て高音質です。
     
     
   • 高性能・高音質でお奨めできるチューナーです。 私の評価は ◎ です。
     
     

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S メータ

• FM アンテナ入力レベルと S メータの振れの相関関係を測定してみました。
  
  
• 入手した個体は S メータはレベル4.4で飽和するようです。 S メータの振れ具合調整ポイントがないので、調整しようがないです。
  
  
• これを見ると、S/N 良く受信するためには、レベル4.4（フル）の必要があるようです。
  
  

  S メータ	アンテナ入力 (dB)
  1	15
  2	22
  3	32
  4	45
  4.4	63〜

  
  

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仕様ほか

1. ドキュメント
   
   
   • KT-1100 取扱説明書
     
     
   • KT-1100 Service Manual
     
     
2. 仕様
   
   

   FM チューナー部
   受信周波数範囲	76〜90MHz
   アンテナインピーダンス	75Ω不平衡
   感度 (75Ω)	Normal : 0.9uV/10.3dBf Direct : 4.0uV/23.3dBf
   S/N 比 50dB 感度 (75Ω)	Normal mono : 1.8uV/16.4dBf Normal stereo : 6.0uV/26.8dBf Direct mono : 6.0uV/26.8dBf Direct stereo : 30uV/40.7dBf
   高調波歪率 (100％ 変調)	WIDE mono : 0.015%(100Hz), 0.03%(1kHz), 0.05%(15kHz), 0.06%(50Hz〜10kHz) WIDE stereo : 0.04%(100Hz), 0.04%(1kHz), 0.35%(15kHz), 0.12%(50Hz〜10kHz) NARROW mono : 0.03%(100Hz), 0.15%(1kHz), 0.6%(15kHz), 0.30%(50Hz〜10kHz) NARROW stereo : 0.30%(100Hz), 0.20%(1kHz), 1.00%(15kHz), 0.50%(50Hz〜10kHz)
   S/N 比 (100% 変調)	mono : 90dB stereo : 85dB
   キャプチャーレシオ	WIDE : 0.8dB NARROW : 2.0dB
   実効選択度	WIDE : 45dB NARROW : 65dB (±300kHz)
   ステレオセパレーション	WIDE : 60dB(1kHz), 47dB(50Hz〜10kHz), 40dB(15kHz) NARROW : 50dB(1kHz), 40dB(50Hz〜10kHz), 33dB(15kHz)
   周波数特性	15Hz〜15kHz ±0.5dB
   イメージ妨害比	90dB
   IF 妨害比	110dB
   スプリアス妨害比	120dB
   AM 抑圧比	75dB
   サブキャリア抑圧比	75dB
   AM チューナー部
   受信周波数範囲	520〜1650kHz
   感度	9uV/m (IHF) 180uV/m (ループアンテナ)
   S/N 比 (30% 変調, 1mV 入力)	55dB
   高調波歪率 (1000kHz)	0.2%
   選択度 (IHF)	WIDE : 38dB NARROW : 70dB
   周波数特性 (WIDE)	30Hz〜6kHz
   総合
   出力/インピーダンス	FM (1kHz, 100%変調) : 0.75V/2.2kΩ(固定), 1.5V/2.2kΩ(可変) AM (400Hz, 30%変調) : 0.25V/2.2kΩ(固定), 0.5V/2.2kΩ(可変)
   マルチパス端子インピーダンス	垂直出力 : 47kΩ 水平出力 : 47kΩ
   電源電圧	AC100V, 50/60Hz
   定格消費電力（電気用品取締法）	17W
   外形寸法	440(W)×111(H)×337(D)mm
   重量	5.4kg
   その他
   発売時期	1982年
   定価	73,800円

   
   

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