BBフォンについて
BBフォンは Y!BBの他社ADSLキラーコンテンツです。
Y!BBは料金が安いという理由より、BBフォン目的でY!BBに加入する人が多くいると思います。
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BBフォンはインターネットをインフラとして利用するIP電話です。
普通、IP電話というと、パソコンを立ち上げ専用ソフトを立ち上げ、しかもサウンドボードに接続したヘッドセットで会話する・・・という、とても面倒で頭が痛くなる電話のイメージがあると思います。
ところが BBフォンは違うのです。
いつも使っている電話機から、いつもと変わらない方法で世界各国に電話することができます。
IP電話であると言う事実を忘れます。
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料金は現在のところ最安値ではないでしょうか。
日本全国均一料金で3分7.5円です。
フィージョンの約1/3の値段です。
また、アメリカへの通話は1分2.5円です。
課金単位は1分ですので、まさに
隣の家に電話するよりアメリカへ電話するほうが安い!
ということになります。
携帯電話への通話も1分25円と安いです。
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BBフォンは基本的にIP電話ですから、ADSLの環境が悪いと使い物にならないです。
でも、BBフォンは下り速度が数100Kbps出て接続が安定ならば実用になるのでハードルは低いです。
BBフォンを実際に使ってみて
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いくら安くても音質が悪ければ「安かろう!悪かろう!」になる訳でフラストレーションがおきると思います。
ところが、BBフォンを試してみたところ音質は大変良いのです。
相手に IPフォンだと言わなければ絶対に気付かれることはない・・・というくらい良好な音質です。
まさに「安かろう!良かろう!」でグッドです。
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通常のIP電話では固定電話への通話では満足できるのですが、携帯電話への通話では音声の遅延とエコーで使えないことがほとんどです。
ところが、BBフォンでは普通の固定電話から携帯電話へ通話する品質と全く変わりません。
使い物になります。
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2002年11月19日、不思議な現象に気が付きました。
外部(固定電話、携帯電話とも)から我が家に電話すると呼出音は外部の電話には聞こえているのですが、実際の我が家の電話は鳴っていないのです。
ワイフに確認すると「今日は電話が全くかかってこなかった。」と言ってましたので、ずっとこの状況だったはずです。
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原因を調べました。
結果、壁モジュラーコンセント〜Y!BBモデム間にスプリッタ(TOKIN BF-2027S)を入れてありましたが、これを外すと我が家の電話が鳴るようになりました。
我が家の場合、従来のT-com契約の時の接続そのままをY!BBでもとりあえず適用したため、このようになっていたものです。
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推定ですが、このスプリッタにはADSL用にDCカットコンデンサが入っているのではないかと思います。
このため、極性反転でのコーリングを伝えるのができなかったと思います。
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2002年11月20日、またまた不思議な現象に気が付きました。
ワイフがBBフォンで長電話(2時間、それも神戸へ)している時に、たまたま私が自宅へ携帯電話で電話したところ、呼出音は携帯電話に聞こえているのに誰も出てくれない・・・という状態になりました。
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帰宅してからワイフにその時の状況を聞いてみると「時々、プップッという雑音が入ったんだけど、何なの?」と言われました。
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どうもBBフォンで通話中にNTTから電話がかかってくると、割込音が出るように設計されているようです。
NTTからの電話に出たければ一旦受話器をオンフックしてBBフォンを切ると、NTTからの電話と接続されるようです。
ここのところ、「BBフォンご利用ガイド」という冊子を見ると、13ページのキャッチホンサービスのところに書かれていたので、仕様のようです。
我が家はキャッチホンサービスを契約していないので無視して読んでいました。
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2002年11月23日、BBフォンのチェックを兼ねてロサンジェルスへ電話してみました。
BBフォンでは 010-1-310-XXX-XXXX で簡単にロサンジェルスへ電話できます。
日本から12時頃かけるとロサンジェルスはたしか夜の8時くらいだと思うので、ちょうど良い時間帯です。
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遅延やエコーは全く感じません。
すごく音質が良いです。
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20分くらい会話していましたが、ごくたまに声が揺れることがありましたが、この時でも会話の内容は十分判る程度だったです。
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アメリカへのBBフォン通話も実用的なことが判りました。
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2002年11月24日、BBフォン契約者同士で電話してみました。
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BBフォン発信者には受話器から「プププ」「プププ」と2回音がしてつながります。
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BBフォン受信側では、Y!BBモデムのBBフォン端子につながれた電話だけに着信音が鳴り、BBフォンからかかってきたことが判りました。
(後述のTEL(N)には着信音が鳴らず、TEL(Y)のみに着信音が鳴る。)
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埼玉〜大阪間の通話でしたが(IP電話なのであんまり関係なし)、非常に明瞭な音質でした。
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2002年12月1日、BBフォン使用開始から2週間になりました。
ワイフにBBフォンの使用感を聞いてみると
「品質に全く問題なく、かえって音量が少し上がった分だけよく聞こえる。」
と好評でした。
現在、無料かけ放題期間中ということで関西の実家やアメリカの友人にかけまくっているとのことでした。
BBフォンでFAXもアナログモデムも使えるぞ!
私は今まで、IP電話では遅延やエコーのため、FAXが使えない・・・という潜在観念がありました。
ところが、BBフォンってとっても音質が良いのです。
ひょっとしたら?ということで実験してみました。
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FAX送信
当然、IP電話となります。
見事、FAXが送れました!!!
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FAX受信
同じBBフォンに入っているユーザーを知らないので、NTT回線からFAXを送るしかできませんでした。
当然ですが、ちゃんとFAX受信できました。
ちゃんとFAX送れるのだったら、ひょっとしたらアナログモデム通信もできるのでは?と思い、またまた実験してみました。
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実験
BBフォン側に 28.8Kbpsのアナログモデムを接続。
Y!BBのダイヤルアップAPに接続。
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結果
見事!!! 28.8Kbpsでモデムリンクしました。
<<結論>>
BBフォンでFAXもアナログモデム通信が何の問題もなくできるということは、BBフォンは品質が良いということです。
通常のNTT回線並みのクオリティです。
これで、BBフォンとアナログモデムを使って日本全国やアメリカのAPと接続しても値段が同じということで、同一市内感覚で接続できます。
もちろん、インターネット接続では意味がないですが、結構プライベート利用で(セキュリティ面)、使えそうな気がします。
BBフォンって、これくらい高品質だという結論です。
BBフォンを導入すると電話が2台同時に使えるぞ!
この方法には2通りあります。
1つが「BBフォン/NTT兼用電話+NTT専用電話」の方法で、もう1つは「BBフォン専用電話+NTT専用電話」の方法です。
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BBフォン/NTT兼用電話+NTT専用電話
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BBフォン専用電話+NTT専用電話
「トリオモデムの前にスプリッタを入れるとトラブルが発生した」とレポートしましたが、この時の現象を逆に積極的に利用する方法を考案しました。
これが TOKIN BF-2027S というスプリッタです。
TOKIN BF-2027S を回路図化しました。
MODEM側にはHPFが入っていて直流を通しません。
PHONE側にはLPFが入っていて高周波を通しません。
SAというパーツはサージアブソーバと思われます。
このパーツは通常状態では両端子がオープンです。
サージが入るとクローズとなります。
なかなかしっかりした作りです。
これを使って以下のように接続します。
NTT Line ---- BF-2027S ---- TRIO MODEM ---- Router ---- LAN
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+---- TEL(N) +---- TEL(Y)
- NTT経由で電話がかかるとTEL(N)は鳴りますが、TEL(Y)は鳴りません。
- BBフォンで電話がかかるとTEL(N)は鳴りませんが、TEL(Y)は鳴ります。
- TEL(N)は相手がNTTの電話にしかかけられません。TEL(N)で電話がつながっても、TEL(Y)でBBフォン経由でもう1箇所へ電話がかけられます。
- TEL(Y)は常にBBフォンで電話がかかります。TEL(Y)で電話がつながっても、TEL(N)でNTT経由でもう1箇所へ電話がかけられます。
すなわち、BF-2027Sというスプリッタを通すことにより、「BBフォン専用電話」「NTT専用電話」が実現します。
電話完全2回線化の誕生!です。
同じようなテクニックを紹介した
046@Yahoo!BB
というページがあります。
ここの「Y!BB 各種モデムのウラ技」コーナーにスプリッタ等の製品名入りで紹介されていますので参考になります。