2003年2月5日、トリオモデムのファームウェアのバージョンが勝手に変わりました。
おかげでこの Sharp CE-WC02 による無線LAN機能が使えなくなりました。
なんとかしてくれぃ〜!
Sharp CE-WC02 ワイヤレスLANカードが Y!BBトリオモデムに使えるぞ!
Yahoo!BB 非公式情報局
の相談掲示板の情報では
Sharp CE-WC02
がトリオモデムに実装するY!BB純正無線LANカードと同一らしいです。
2002年12月24日、東京駅八重洲地下街の
αランド
のワゴンセールで5,980円でした。
早速ゲットして試してみました。
トリオモデムの左側面にPCカードスロットがあります。
ここにY!BB純正無線LANカードを挿入すると、トリオモデムは無線LANルーターのアクセスポイントとして動作します。
Y!BB純正無線LANカードは「無線LANパック契約(月額990円)」をしてレンタルする必要があります。
ところが、この Sharp CE-WC02 が同じように使えてしまうのです。
月額990円が不要になるというのがミソです。
Sharp CE-WC02 は Y!BB純正品とプラグアンドプレイで検出されたディバイス名
LAN-Express AR_IEEE_802.11_PC_Card_rev.E
が一致します。
どちらも同じ台湾の
AMBITマイクロシステムズ社
製と思われます。
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CE-WC02 をトリオモデムに差し込んで電源を入れたら、CE-WC02 の「ACTIVE」ランプが点灯し、トリオモデムの「無線LAN」ランプも点灯しました。
当然ですがトリオモデムの「電源」「パソコン」「リンク」「BBPHONE」ランプも点灯しました。
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次に、ダウンロードした
無線LANパックセットアップガイド
に従いブラウザから「172.16.255.254」にアクセスすると認証ウインドウが表示されました。
次にパスワード「ybbuser」を入れたら、
無線LAN設定画面が、見事表示されました。
私はトリオモデムの後にIPルータをかませているのですが、ルータ越えでもOKでした。
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無線LAN設定で最初に表示されるのが「簡単設定」画面です。
ここで ESSID を入力するとトリオモデムが無線アクセスポイントとして動作します。
ESSID のデフォールトは「YBBUser」です。
特別なことを期待しなければ、無線LAN機能の設定はこれだけです。
よって「ESSID:YBBUser」で良ければ何にも設定しなくてOKです。
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メニューより「詳細設定」を見てみました。
WLANポートの設定を見ると、無線アクセスポイントのIPアドレスのデフォールト値が「192.168.3.1 / 255.255.255.0」になっています。
「無線設定」「WEP設定」「ポート転送」「MACフィルタ」が設定できます。
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無線設定
「ESSID」「アクセスポイント名」「無線チャンネル」「無線 LAN 端末間の通信」の設定ができます。
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WEP設定
暗号化のビット数の設定ができます。
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ポート転送
WAN→無線LANへのポートフォワーディングが設定できます。
無線LAN内にインターネット公開するサーバーを構築できそうです。
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MACフィルタ
最大8つの無線クライアントのMACアドレスを登録できます。
その登録したMACアドレスに対して無線接続の「許可」「拒否」を登録できます。
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無線クライアントパソコンに
Libretto50
、無線LANカードに
Sharp CE-WC01
(
CE-WC02と間違って中古で入手したもの。)を使いました。
CE-WC01添付のフロッピよりVer1.0のドライバーをインストールしドライバーの設定で「無線アクセスポイント経由通信」「ESSID:YBBUser」に設定。
これで無線LANクライアントとして動作し始めました。
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でも何かおかしい!!!
ブラウザにURLを入力していくら待っても画面が表示されないのです。
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Winpcfg.exeで設定状態を見ると「IPアドレス:192.168.3.2」「サブネットマスク:255.255.255.0」「デフォルトゲートウェイ:192.168.3.1」となっているので、DHCP取得情報は正しい。
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pingをインターネット上にあるサーバーに送ってみると正常反応あり。
TraceRouteも正常に表示されるので、DNSにも正常につながっていることが確認できました。
ほとんど正常なのにブラウザでネットサーフィンができない???
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原因がよく判らないので、CE-WC01に
メルコ WLI-PCM-L11の最新のドライバーVer3.10
をダウンロードしてインストールしてみました。(CE-WC01は実は WLI-PCM-L11と同じです。その証拠に BUFFALO WLI-PCI-L11 として Windows-95が認識します。)
結果、
見事ネットサーフィンができるようになりました。
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この状態で一晩、自動ネットサーフィンさせておきましたが、途中で通信が途絶えることもなく、安定に動作することを確認しました。
おそらくY!BB純正無線LANカードと全く同じ動作だろうと思います。
CE-WC01を実装したLibretto50で我が家のどこででも無線でインターネット接続できています。
我が家は木造2階建のため、電波が木の中を通過していくみたいです。
Libretto50のような前時代コンピュータでもインターネット端末として何の支障もありません。
むしろ、VHSサイズという小型の特長を活かして、家の中での
どこでもインターネット端末
に変身しました。
Libretto50+CE-WC02は、
こたつミカンで電網探索にふけるという、日本的国民マシンですなぁ〜。
Y!BBトリオモデムの無線LANの欠点は仕様か?
Y!BBトリオモデムに Sharp CE-WC02 無線LANカードを実装することで、トリオモデムがルータ機能を持った無線LANアクセスポイントになります。
ところでトリオモデムの無線LANと有線LANは別セグメントになり、お互いに通信ができません。
これを巷では欠点のように騒いでいますが、私は欠点ではなく
セキュリティを考慮した上での仕様
だと思うのです。
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無線LANは有線LANに入ってくるアタックよりもっと危険です。
誰かが無線LANに入ってくると、そのエイリアンは正規ユーザーと区別がつきません。
そしてもしそのままLANに侵入してくるとパスワードや重要データなどが丸見えになってしまいます。
ものすごく恐ろしいことです。
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Y!BBトリオモデムの場合は、無線LANと有線LANが絶縁されているので、特別、無線LANにセキュリティを考慮しなくても無線LAN側から有線LANに侵入されることはありません。
安全です。
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有線LANからでないと無線LANの設定が変更できないという仕様もセキュリティを考慮しての仕様だと思います。
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ちなみに無線LANカードを実装した Libretto50 を街に持ち出すと、割と多数の不特定の無線LANに入れてしまいます。
ある意味、コードレス電話ワッチより面白いです。
世の中、セキュリティに無関心の人が95%以上だと思います。
残りの5%を苦労してアタックするより、95%にすんなり入ったほうが簡単ですよね。