SONY Wave Catcher

SONY Wave Catcher をゲット！

2008年6月14日、私のチューナーページのファンから、この Wave Catcher という AM 外部アンテナを寄贈いただきました。

私はこういう AM アンテナがあったのを全く知りませんでした。 さてさて、その性能はいかに？

• FM/AM チューナーには通常、AM ループアンテナを接続して AM 放送を受信しますが、この Wave Catcher はその AM ループアンテナと同じように使います。 AM ループアンテナをつなぐ端子に、この Wave Catcher のリード線を接続します。
  
  
• 構造的には、内部に 16cm 長のフェライトバーが入っていて、それに電線が巻かれ、その両端からリード線で外部に出されているようです。 要はバーアンテナですね。
  
  
• 大きさは 178(W)×65(H)×30(D)mm で小さいです。 このため、どこにでも設置できます。
  
  
• 使ってみました
  
  
  • バーアンテナなので指向性があります。 小さいのでお手軽に方向を合わせることができます。
    
    
  • メチャクチャ感度良く AM が受信できます。 チューナー純正の AM ループアンテナより遥かに電波を良く拾います。
    
    
  • リード線のケーブル長が短かったので、やむ無くパソコンの上に乗せて使ってみました。 すなわちノイズ発生源に乗せているのです。 これでも雑音が入らない。 なぜでしょうね。 近くの雑音を排除する能力があるのかなぁ？？？
    
    
• Wave Catcher のアンテナ性能が良いことが検証できました。
  
  

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SONY ST-S333ES 純正アンテナだったみたい

• SONY ST-S333ES \49,800（1984年発売）のカタログを見ると、同じアンテナが写っていました。
  
  
• と言う事は、この Wave Catcher は1984年頃の製品で、高級オーディオクラスとしても使えるスペックらしい。
  
  
• 大型の AM ループアンテナを設置できるスペースがない方には、この Wave Catcher がピッタリです。 大昔の製品なので、もう購入することはできませんが、フェライトバーとリッツ線を買ってくれば自作できそうです。 興味ある方、実験してみたらいかがでしょう。
  
  

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雑音に強いアンテナについて調べてみました

• Wave Catcher が家庭内の雑音に強いことが判ったので、それはなぜ？か調べてみました。
  
  
  • YAMAHA のチューナーの取扱説明書（TX-900, T-2000W）に「電界性雑音に強い低インピーダンスループアンテナ採用」という記述がありました。 電波は「電波 = 電磁波」ですから電界と磁界の両方を持った電気信号です。 どちらも放送の周波数成分を持っているので、電界・磁界いずれの信号を拾っても放送受信できます。
    
    
  • AOR の製品説明 に「LA390はシールド・ループ構造で磁界成分を検出するアンテナです。 家庭内から発生する雑音のほとんどは、近傍の電界成分が強い電界型の雑音と考えられます。 このため、シールド・ループアンテナは近傍から発生する雑音の電界成分を拾わないためノイズに強いアンテナと言えます。」 と記述されていました。
    
    
  • 広帯域磁界検出型アンテナ というページにも 「蛍光灯や、各種電気機器から出る雑音、イグニッションノイズなどは、電界成分が殆どなので、磁界成分だけ受信すればこうした雑音は低減できるというわけだ。」 と記述されていました。
    
    
  • ループアンテナに関する考察 という記事もありました。 「静電磁界」「誘導電磁界」「放射電磁界」の説明があります。
    
    
• 以上を総合すると、以下のように考えられます。
  
  
  • 家庭の電気機器から発生する雑音電波のほとんどは電界成分である。
  • 電界成分を受信せず、磁界成分だけ受信すれば、雑音を拾いにくい。
  • アンテナそのもののインピーダンスは低いほうが良い。（インピーダンスマッチングの問題もありますが・・・）
  
  
• バーアンテナは磁界成分に感度を持つアンテナです。 フェライトは磁石にも使われる材料なので、（なんとなく）磁界に反応するのが判ります。 また、巻線数は僅かで済むのでインピーダンスも低いと考えられます。 よって、フェライトバーアンテナである Wave Catcher は家庭内機器から発生する雑音に強いのでしょう。 以下のような記述も見つかりました。
  
  
  • フェライトバーアンテナは、所定の送信局から送信された電磁波の磁界成分で誘導されるアンテナであるので、ホイップアンテナのような電界型アンテナに比べて雑音電界に対して比較的強い。
    
    
  • フェライトバーアンテナは、導体コイル中に磁性体のフェライトを挿入したものであり、コイルに鎖交する磁束が、フェライトの挿入によって近似的に比透磁率μｒ倍になる。 従って、フェライトバーの断面が小さくても実効面積が大きくなって、全体に小型でありながら高利得が得られる。
    
    
• チューナーに付いてくるループアンテナも、アルミホイルなどで周りを覆うとシールデッド・ループアンテナとなり、雑音に強くなるかもしれません・・・実験はしていません。
  
  
• ちなみに、ラジオに付いているロッドアンテナは電界成分に感度を持つアンテナです。
  
  

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