- ポロプリズムとダハプリズムの違い
ポロプリズム式とダハプリズム式の光路はこのようになっています。
ダハプリズム式はこのように光路が複雑なので製作が難しいです。
この意味からダハプリズム式の無名メーカの双眼鏡は購入に注意が必要です。(買うべきではない。)
同じ倍率ならポロプリズム式のほうが安く作れるし性能を出しやすいです。
ポロプリズム式なら安物を買ってもそれなりに見られます。(全然使いものにならないと言う事は少ないです。)
- 各スペックの計算式
- 倍率 = 対物焦点距離 ÷ 接眼焦点距離
- F値 = 対物焦点距離 ÷ 対物有効径
- 見掛視界 = 実視界 × 倍率
- 1,000m先視界 = 1,000 × tan(実視界)
- ひとみ径 = 対物有効径 ÷ 倍率
- アイリリーフ = 接眼焦点距離 + 接眼焦点距離 ÷ 対物焦点距離
≒ 接眼焦点距離
- 明るさ = ひとみ径の2乗
- 集光力 = (対物有効径の2乗) ÷ 49
- 薄明係数 = (倍率 × 対物有効径)の平方根
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双眼鏡を楽しむのに役立つ書籍
「双眼鏡クラブ:白尾元理 著」定価 1,300円(発行:誠文堂新光社)
双眼鏡の操作方法,光学原理,機種ガイドなどをカラー写真入りで解説しています。
越谷自然探訪U「いきもの発見図鑑」定価 900円(発行:越谷市環境部環境保全課)
越谷は人口30万人を超える街ですが、自然も多いです。
カモやサギなどの鳥類、キタミソウやシラコバトをはじめとする絶滅寸前品種もなぜか越谷には残っています。
また、越谷は関東平野のど真ん中なので山がありません。
こういう環境では、休日はチャリンコで街を周るといろんな自然観察ができます。
こうなると鳥や魚や草木などの図鑑が欲しくなりますが、一般書店へ行くと山奥にしかいないような珍しい鳥の図鑑などしかなく、チョイ見の自然観察にはあんまり役に立ちません。
越谷の自然に特化した図鑑が欲しいと思っていました。
この本は、越谷市役所の地下1階の売店で税込み900円で売られています。
それも市役所で販売と、
ほとんど幻の本
です。
幻の本になる原因は、この本が売店の店頭に並んでいる訳でなく、売店のオバサンに本の名前を言わないと出てこない・・・売る気があんのか!きっとないんだ!・・・ことにあります。
B5版128ページで総カラー印刷の豪華本です。
越谷の地図に動植物の分布図がマーキングされたページもあるので、目的の動植物観察に便利です。
動植物のカラー写真満載なので、観察対象の名前を知るのにも便利です。
越谷に特化された自然図鑑なので、越谷以外ではあんまり役に立たないかもしれないけれど、越谷市内では超便利です。
役所がこのような観察図鑑を発行しているのは全国的にも珍しいのではないでしょうか!!!
野鳥観察ハンディ図鑑「新・水辺の鳥」定価 550円(発行:財団法人・日本野鳥の会)
埼玉・越谷は「水の越谷」と呼ばれるほど、河や池が多いです。
当然、目にするのは鴨などの水辺の鳥が多いです。
越谷市には宮内庁御雁場もあります。
自宅から数分の葛西用水へ行くとさまざまな鳥達が群れています。
この本を持ってバードウォッチングを楽しみます。
月間「天文ガイド」定価 670円(発行:誠文堂新光社)
天文に関する話題満載です。
各ショップの広告も双眼鏡選びに役立ちます。
- 双眼鏡の理解に役立つリンク
- 悪い双眼鏡の見分け方
「良い双眼鏡」のクオリティ判別はかなり難しいです。
ところが「悪い双眼鏡」の見分け方は意外と簡単です。
私がいつもやっている方法をご紹介します。
必要な物は、このような発光ダイオードセグメントのデジタル置き時計だけです。
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発光ダイオードセグメントのデジタル置き時計の表示を5m以上離れて見てみます。
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時刻表示にピント合わせをやって「スーとピタッと合う」のは合格です。
「なかなか一番合う位置が判らない」と感じたらその双眼鏡は悪いです。
左右の光軸にズレがあるか、双眼鏡内部の乱反射等が原因で像が甘くなっている証拠です。
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売価3,000円以下の「made in china」ではほぼ全滅だと思います。
「made in korea」だとかなり良いです。(経験上)
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このセグメント表示観測で良否が判りやすいのは、きっと、「周りに比べて光っている部分の輝度が高い。」「光っている部分が結構細い。」「ダイナミック表示しているので表示自体がチラチラとフリッカしている。」ことによると思います。
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この方法でチェックできるのは光軸とピントだけですが、まずこれが合格でないと、とてもコントラストとか色再現性とかチェックしても無駄です。