有名なQV10のFAQである
http://www.st.rim.or.jp/~kimu/palm/qv10faq.html
に以下の記述があったので、実際に試してみました。
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QV10の画像はリンクソフトにより、CAMファイルとしてパソコンに保存される。
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リンクソフトのビュワーによりパソコンのCRTに表示されるが、この時、読み込むファイルがCAMファイルであると強力な画像補正をかけてしまう。
このため、コントラストは強いが全体的に白っぽい、色の欠落したような画像になってしまう。
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CAMファイルそのものは、解像度が
輝度情報(グレースケール):480x240
カラー情報(RGBそれぞれ):160x120
があり、リンクソフトが変換してくれる画像よりも美しい階調の深い画像データを持っている。
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よって、CAMファイルをほとんどそのまま(輝度情報もカラー情報も320x240ではないため、この変換はどうしても必要。)、他の形式(BMPとかGIFとか)に変換することにより、上の2番の画像補正をパスして、QV10本来の画像を得ることができる。
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CAMファイルを取り込めるフリーソフトとしてWindows版では「ぽぷら」「Susie」がある。
以上の情報より、どの程度の画質改善ができるか実際に試してみました。
結果は驚くほど画質向上しました。
色のバランスがよくなり、自然な画質になります。
以下に実際の例で実験してみます。
なお、実験に使用した画像は少しボケていますが、感じはわかってもらえると思います。
リンクソフトでパソコンに取り込んだCAMファイルを、リンクソフトでそのままJPEG変換した画像。
全体に白っぽく、色の情報が少ない。
パソコンに取り込んだCAMファイルを、リンクソフトではなく「ぽぷら」を使って一旦BMPファイルに変換し、これをリンクソフトでJPEG変換した画像。
皿の白色が灰色がかっており、全体に暗いイメージとなる。
しかし、色の情報は上の画像よりも多い。
「ぽぷら」を使って一旦BMPファイルに変換した画像に、リンクソフトで補正をかけてJPEG変換した画像。
補正は「明暗補正=20%」「コントラスト補正=40%」「シャープネス補正=20%」としています。
全体のバランスがとれた画像となっています。
最初の画像に比べてはるかに色のバランスが良いのがわかると思います。
さて、実際どの程度の補正を入れるのがベストかの判断基準ですが、
QV−10AをプレイモードにしてTFTモニターに表示される画像が本来の色のバランスに近いと思われますので、
これを参考にすれば良いと考えています。
それでは花の画像を例に比較して見ましょう。