ASTEL AN-11

1997年10月22日に、ASTELのPHS「AN-11」を入手し、1998年5月11日に解約しました。
ローダン さんのインターネットページで申し込みしました。
なんと、契約事務手数料・送料・税込み -16,200円/台でした。 この値段は「6ヶ月分の基本料(2,700円 x 6)」に相当します。 呪縛期間は6ヶ月ですが、この間は通話料のみで使える訳です。

製造メーカはNECで、大きさも厚さもちょうど良い大きさで音質も悪くありません。 感度も良いと思います。 機能もほどほどにあります。 私としては初のPIAFS・32Kbps高速データ伝送対応機です。 また、電測モードもありました。

AN-11のマニュアルをやっと読破しました。 PHS本体は小さいのにマニュアルは151ページもあるのです。
この端末の特長は
  1. 感度が良い。
  2. 電測モードがある。
  3. ASTELなのにNTTPの親機電話に登録できる。 NTTP・PHSとのトランシーバも大丈夫です。
  4. 32Kbps・PIAFS対応。
でマニアに人気がある(一般人には不人気)訳で、その他の機能はハッキリ言ってプアです。 そうでなければ、NECとして今年発売の最新型機種が0円以下になるはずがない。
マニュアルより使えそうな機能は以下の通りです。
  1. 「コウシュウ」「HOME1」「HOME2」「HOME3」などの表示が自分で好きな文字に変更できる。 例えば「ハナコ」「チエミ」「ナオミ」「オハヨウ」「オヤスミ」とかに変えてもいい訳です。 文字にはハートマークなんていうのも使えます。 早速、私のAN-11は他人が見たら何が何だかわからない端末になりました。
  2. 着信音パターンや着信音をオリジナルなものに変更できる。 早速、私のAN-11はパチンコのフィーバー音そっくりになりました。 パチンコ屋で使うと面白いかも。
  3. 各社のポケベルにメッセージを送信することができる。 ポケベル各社の文字コード変換プロトコルを持っています。
  4. みなし通信におけるモデム通信機能を持っている。 また、自動着信機能もあります。 この機能を持っているPHSは少ないと思います。
<902UにAN−11を登録してみました>
NTTPのホームステーション902UにASTELのPHS・AN-11が登録できるか実験してみました。 実験には実機の他に902UとAN−11の販売店向け「親機・トランシーバ登録マニュアル」が必要ですが、マニア向けの通販で買った器材だったので、どちらもありました。
  1. ホームステーション登録
    何の問題もなく登録できました。 外線通話・内線通話とも動作OKです。
    ちなみに北口家では
       内線1:NTTP・102U
       内線2:NTTP・102U
       内線3:NTTP・203S
       内線4:ASTEL・AN−11(今回登録)
    
    としていますが、NTTP端末とASTEL端末の相互通話も何の問題もなく使えています。
  2. トランシーバ登録
    ホームステーション登録ができればトランシーバ登録もできるようになります。 早速試してみました。 何の問題もなくトランシーバ登録できました。 ASTEL〜NTTP間の端末同志でトランシーバ機能が使えています。
  3. ASTELとNTTPの規格は全く同じではないかと思います。 そうだったら、いっそのこと基地局も両方使えるようにしてくれるとユーザは喜ぶと思うのですが...。 (ASTELの松下製の端末は規格が若干違うらしいという噂があります。松下製の購入は避けたほうがいいかも。)
<電測モードありました>
各社PHSの隠しコマンド一覧のページ を見ると、AN-11にも電測モードありました。
電測モードにするには電源OFF状態から「保留」「電源」ボタンを2秒以上押し、続いて「機能」「7」「#」「保留」「キャッチ」ボタンを順に押します。
電測モードにすると、電波の強度をデシベル表示してくれます。 これを見ていると本当に飽きないです。 PHSを持って歩き回るのが趣味になりそうです。 体にもイイ運動になると思います。 PHSをもらって健康になろう!!!

ASTELのPHS・AN−11(NEC製)の電測モードの電界強度表示とアンテナマークとの関係を調べました。
 電界強度      アンテナマーク
10dB以下....圏外となる。
11〜25dB...アンテナマークだけ
26〜29dB...アンテナマーク+バー1本
30〜49dB...アンテナマーク+バー2本
50dB以上....アンテナマーク+バー3本
<電測で快適な移動を>
日立市大みかから自宅(埼玉・越谷)へ移動しました。 この間、ASTEL・AN-11を電測モードにして電波の具合を調べていました。

比較のために、DDIPとNTTPのピッチも持参して合計3本のピッチで比べました。 3本もピッチを持って列車の中で電測していた訳ですから、周りからジロジロ見られましたが、気にしない。
  1. 大みか駅
    駅構内ではアンテナバーが3本でバッチリです。 DDIPより具合がよろしい。
  2. 勝田〜柏の特急の中
    ほとんどアンテナマークが出ていました。 試しに走行中(時速100Km?)の列車の中から117にかけてつながり具合をみました。 ともかく、まずつながります。 ずーと聞いていると、頻繁にハンドオーバー(基地局切替)がかかりますがしばらくは使えました。 ちなみにDDIPではこの区間のほとんどはアンテナマークが出ません。
  3. 柏〜新松戸〜南越谷の列車の中
    柏以降南越谷までは完全に首都圏エリアですので、電波は安定して入っていました。
  4. 南越谷駅〜自宅(徒歩15分ほど)
    首都圏サービスエリアの中なので、どこの場所でも最低アンテナバーが2本はでます。 電測レベルを見ながら歩いていると、おおっ74dBだ!と上を見るとASTELの基地局が頭上にありました。 自宅近くにはあちこちに基地局があるので全然問題ないです。
電側をやりながらの移動は楽しいです。皆さんにもお勧めします。

<感想>
  1. ASTELは最近すごい勢いで基地局を増やしているようです。 大みか地区でもポツポツ基地局が増えてます。 このためか、ASTELは実用になります。 ただ、基地局の出力が小さいのか、部屋の中では苦しいです。 パワーアンテナ設置が必要です。
  2. DDIPは基地局の出力が大きいので、ハンドオーバーなど一番携帯電話に近い動作をします。 使用できるエリアはASTEL,NTTPより狭い感じがしますが、使用できるエリアでは一番安定性が良いです。 特に部屋の中,ビルの中に強いです。
  3. NTTPもだいたいがASTELと同傾向です。
結論的にはDDIP1本とASTELかNTTPのいずれか1本の合計2本を常に持っていれば、ほとんどのエリアで大丈夫です。 ところで、ピッチを複数使うようになると、E−mailで言うフォワード機能がほしくなります。 それも各キャリア間のフォワードが。

<PIAF通信の実験>
アステルAN−11ピッチとNTTPのPIAFSデータカードDC−1NでPIAFS通信の実験をしました。
 モービルパソコン:リブレット50(150MHz改造/メモリ32MB)
      PHS:ASTEL AN−11
 PIAFSカード:NTTP DC−1N
MODEM.INF:NTTPのDC−1N用
  接続プロバイダ:NetSpace
実験を思いたって、困ったことがありました。 リブレット用フロッピドライブを持って来ていなかった。 困ったという訳で、NTTPのホームページをアクセスすると、ダウンロードページに幸いDC−1N用のINFファイルがあったので、これをダウンロードして使いました。

結果はASTELのPHSにNTTPのPIAFSカードというどちらのキャリアも絶対保証してくれない組み合わせでしたが、すんなりNetSpaceにダイヤルアップ接続できました。 最初にアクセスしたページは敬意を表して PHS Internet Access Forum でした。 ASTELのPIAFSカードの売価はNTTPの売価よりはるかに高いので私のようなやり方がパフォーマンスが良いのです。(ヨドバシカメラで5,000円です。一般のモデムカードより安い!) ケーブルのコネクタもASTELにピッタリ合います。