National RE-496
National RE-496 をゲット!
2019年12月3日、
ハードオフ
大宮南中野店でホームラジオの National RE-496 の中古が税込550円でした。 付属品は無く、本体だけです。
状態は良くなく、黄ばみが目立ちます。 しかし、ワレは全くありません。
AC100V 駆動ができ、レトロな感じプンプンで、ゲット!しました。
アナログチューニングで
FM 補完放送
対応ホームラジオです。
というか、FM が旧地上放送の TV 1〜3ch 対応なので、たまたま FM 補完放送も大丈夫ということです。 こんなの、当時の松下電器も予想だにしてなかったはず。
RE-496 について
1985年6月 のナショナル (現在のパナソニック) ラジオカタログに RE-496 が載っていました。
右の画像がそのカタログです。
それぞれクリックすると大きな画像を表示できます。
右側の画像の左下に RE-496 の写真があります。
これによると、定価6,800円 (当時は消費税はありません。) だったようです。
1985年というと昭和60年です。 従って、このラジオは昭和50年代のラジオと判りました。
内部調査
背面板に見える3本のプラスネジを外すと、背面板を取り外せます
レトロな外観と違って、ソリッドステート構成でした。
画像をクリックすると大きな画像を表示できます。
ラジオ基板
裏面から見て左側にラジオ基板があります。
画像をクリックすると大きな画像を表示できます。
IC×2個+TR×3個で構成されています。 近代的です!
IC と TR のロット番号より1984年製 (昭和59年製) と判りました。
ダイヤルと指針にややズレがあったので、軽くトラッキング調整しました。
本来のトラッキング調整は、コイルとトリマでやりますが、コイルはロウで固められているので、トリマ調整だけにしました。
FMは [FC1:OSC] [FC2:RF]、AM は [C1:OSC] [C2:RF] です。
指針を中央付近にセットし、OSC トリマで受信周波数を調整し、RF トリマで感度を最高に設定します。
スピーカと電源トランス
裏面から見て右側にスピーカと電源トランスがあります。
スピーカは直径75mm でマグネットも大きくマトモです。 インピーダンスは8Ωです。
スピーカの手前には電源トランスが配置されています。
緑色でワイヤが2本出ているのが電源トランスです。
使ってみました
デザインなど
バリコン式ラジオとして愛着が持てる素敵なデザインです。
レトロな感じがしてイイ感じです。
かなり黄ばみがありますが、これも古い感じが出てイイかも。
大きさは小さめのホームラジオとして、ちょうど良いです。
電源は AC100V だけです。
乾電池駆動はできません。 こういうことでホームラジオのカテゴリになります。
FM は内蔵ワイヤアンテナで受信するので、邪魔になるロッドアンテナがありません。
AM は内蔵バーアンテナで受信します。
FM 補完放送
に対応
FM 補完放送は 90〜95MHz 帯で放送されます。
AM 放送の FM サイマル放送ですが音が良いです。
感度と音質
FM/AM 共、感度は素晴らしく良いです。 意外でした。
音質も素晴らしく良いです。 これも意外でした。
感想
最近のコストダウンされたラジオよりかなり良い音です。 感度も良いです。
ラジオってこの半世紀、何にも進化していないんだなぁ〜と思わずにいられません。
仕様など
参考記事
松下電器産業 RE-496 据え置き型 FM-AM ラジオ
仕様
項目
内容
受信周波数
AM: 530〜1605kHz
FM: 76〜108MHz
アンテナ
AM: 内蔵フェライトバーアンテナ
FM: 内蔵ワイヤアンテナ
スピーカ
直径75mm 丸形×1個
電源
AC100V 50/60Hz
外形寸法
240(W)×116(H)×88(D)mm
質量
885g (電源コード含む)