PLANEX MZK-WDPR

PLANEX MZK-WDPR

PLANEX MZK-WDPR をゲット！

インターネットラジオが聴ける無線ルータ

2010年10月2日、ハードオフ川口上青木店で PLANEX MZK-WDPR を税込8,400円で購入しました。（定価は税抜24,800円）中古ということでしたが、ほぼ新品状態でした。

本来は無線ルータですが、これよりマルチメディアプレーヤ機能のほうが目立つという変わったルータです。

愛称は Rugby で、形がラグビーボールに似ています。

コネクタなど

本体正面
- 液晶パネルはカラー3.5型で解像度320x240ピクセルです。タッチパネル式となっており、ここからいろんな操作ができます。
- 両サイドにはマトモそうなスピーカが付いています。
- 119(H)×193(W)×130(D)mm, 450g と小さくはありませんが、デカイということもありません。ある程度の音質を確保するには、この程度の大きさは必要です。
本体背面
- 電源コネクタには AC アダプタを接続します。 AC アダプタは [入力：AC100-240V 50/60Hz] [出力：DC9V 2A] です。 DC プラグは [外径5.5mm, 内径1.7mm, 長さ11mm] と特殊です。
- WAN ポート、LAN ポートがあります。共に 100Base-TX/10Base-T 対応です。
- WAN 回線に有線ではなく、Emobile などの USB 通信アダプタを使いたい時は、USB ポートにその通信アダプタを接続します。
- miniUSB ポートにはパソコンを接続してデータ交換を行います。
- USB, miniUSB 共に USB2.0 対応です。

使ってみました

忘れそうになりますが、MZK-WDPR は本来、無線ルータ＆ AP です
- ルータ＆ AP 機能はは Web インタフェースで各種設定を行います。一部は液晶画面からも設定できます。
- 対応WAN回線は FTTH, ADSL, VDSL, CATV, 3G, 3.5G です。
- WAN 回線に有線ではなく、Emobile などの USB 通信アダプタを使いたい時は、USB ポートにその通信アダプタを接続します。
- Wi-Fi は IEEE802.11b/g/n に対応しています。 n は 150Mbps だけですが速くて安定です
- Wi-Fi はマルチ SSID に対応しており、2つの SSID を持つことができます。
- Wi-Fi のセキュリティは WEP/WPA-PSK/WPA2-PSK と AES/TKIP なので十分です。
- WPS という Wi-Fi 自動接続設定機能があって、液晶画面より [WPS] ボタンを押すだけで何にも考えなくても接続設定と強力なセキュリティ設定を自動的にやってくれます。
マルチメディアプレーヤ機能
- マルチメディアプレーヤ機能は全て液晶画面より各種設定を行います。インターネットラジオの URL くらいは Web インタフェースで入力できると、もっと使い勝手が良かったと思います。後述の裏ワザの方法で間接的に解決しました。
- 液晶パネルの中央部を押すと、右のようなホーム画面が表示されます。
- 液晶パネルの表示を OFF にするには、このホーム画面右上の目玉のようなボタンを押します。そもそもは無線ルータですから電源は入り放しで、OFF にできるのは表示だけです。
- メニューは表のような構成になります。これを見れば MZK-WDPR で何ができるか判ると思います。
- [データ BOX] メニューでは MZK-WDPR の内蔵メモリに蓄積された写真／音楽／動画が再生できます。内蔵メモリは約 2GB ということですが、実際に使ってみて 1.7GB ほどでした。
- [インターネット] メニューでは YouTube や FrameChannel のインターネットメディアが再生できます。 リアルタイムに為替レートが表示できる のも面白いです。こういう為替レート表示は初めてです。
- [ラジオ] メニューでは FM ラジオやインターネットラジオが聴けます。
  - FM ラジオの受信周波数範囲は 76.0～108.0MHz (0.1MHz step) です。 FM アンテナはどこにもありません。内蔵されているのかしら？？？
  - お目当てのインターネットラジオ が聴けます。デフォールトで放送局が設定されていますが、自分で放送局名と URL を設定できます。ただし、この設定は液晶画面でしかできず、少々面倒です。
  - インターネットラジオのバッファリングは素早く、すぐに音が出てきます。
- [時計] メニュー時刻表示ができます。
  - 目覚時計機能もあって、かなり大きい音が出るので役立ちます。
  - 時刻同期は NTP ですから正確です。
良い製品です
- 無線ルータ＆ AP として問題ない性能があります。
- 本来はオマケ機能であるはずのマルチメディアプレーヤ機能がかなり充実しています。
- インターネットラジオは放送局の URL をダイレクトに指定する方式なので、未来永劫使えます。専用サーバ経由だと、この専用サーバがサービス停止したら使えなくなってしまいます。
- 音質はスピーカが良いのかラジオとしては高音質です。出力も 1.5W×2 あります。スピーカが左右水平方向を向いているので、それなりにステレオ感も感じます。

裏ワザ

インターネットラジオのラジオチャンネルを楽に入力する方法
- インターネットラジオのラジオチャンネル入力の問題
  - 追加するラジオチャンネルは通常、液晶画面より入力します。
  - この操作は画面切替しながら行うので、たいへん面倒で手間がかかります。
- iradio.xml ファイルをいじってみる
  1. [データ BOX] には iradio.xml というファイルがあります。
    - この iradio.xml を消しても、インターネットラジオメニューを呼び出すと、工場出荷時の初期値の iradio.xml が必ずできます。
    - どうも、インターネットラジオメニューを呼び出した時に iradio.xml があればそのまま使い、なければ、初期値の iradio.xml を作成するようです。
  2. このファイルは XML そのもので、以下のような記述になっています。
```
<tardis>
  <table title="iradio">
       :
    <data mode="1" id="Jazz 2" name="http://94.232.114.240:6804"/>
       :
  </table>
</tardis>
```
    - 赤文字の部分はラジオ局名で英数字です。
    - 青文字の部分は上記のラジオ局の URL です。
  3. 2項を参考にして新しいラジオ局の行を追加します。
    - ラジオ局名は何文字でも記述できますが、液晶画面には最初の17文字分しか表示されないので、この文字数以内にしたほうがよいです。
    - 追加するラジオ局は何行書いてもＯＫです。
  4. 編集した iradio.xml を [データ BOX] に上書きして試してみると、見事！追加した放送局が液晶画面に表示でき、問題なく受信できました。
- まとめ
  - ラジオチャンネル入力は iradio.xml を編集したほうが、カット＆ペーストできるので楽です。
  - 私が作成した iradio.xml です。ご参考です。
MZK-WDPR 自身でファームアップする際はファームアップ情報サイトをアクセスします。
- xml 記述となっており、最新ファームウェアのファイルがある URL が記載されています。
- これを解読すると最新ファームウェアをファイルに落とすことができます。

ドキュメント

製品マニュアルです。
スタートガイドです。
補足マニュアルです。
MZK-WDPR の OEM 元と思われる HGE3702K カタログです。
MZK-WDPR(Rugby)の分解に分解方法と内部基板の写真があります。

備忘録

工場出荷初期状態

項目	仕様
ユーザ名 (ログイン ID)	admin
パスワード	password
IP アドレス	192.168.111.1 (ルータモード) 192.168.1.250 (AP モード)
ネットワーク名 (SSID)	planexuser
ネットワーク認証	WEPAUTO
データの暗号化	WEP (64bit)
キーのインデックス	1
WEP キー	本体底面に記載

工場出荷初期状態に戻す方法
1. パソコンから PCD-SSWU01 をウェブアクセスしてログインし、設定画面を開きます。
2. [詳細設定]→[設定管理]→[リセットの実行] を選択します。