東芝 TT01
2000年2月3日に「ツーカーセルラー東京」の端末である
東芝 TT01
を入手し、2000年4月16日に解約しました。 ヨドバシカメラ上野店で1円でした。 更に1円のポイントバックがあったので実質0円となりました。
41(W)×125(H)×19(D)mm, 69gで小さいです。 連続通話時間 120分, 連続待受時間 350時間と、ツーカーの携帯電話では最もバッテリが持つ部類です。
デザイン的にはTH291のほうが優れていました。 TT01は携帯電話らしいデザインというか、平凡な感じです。
急速充電アダプタと充電用置台です。 充電用置台はただの台です。 これには電気回路は一切ありません。 充電用置台は無くても急速充電アダプタと携帯電話を接続することにより充電できます。 充電所要時間は 90分です。
LCDには全角80文字(10文字×8行)も表示できます。 小さいLCDに80文字表示ですからフォントはかなり小さいですが、ご覧のように小さい割には読みやすいです。 でも、やはり小さいのでじっと眺めないと読めません。 TH291ではスクロールは行送りでしたが、TT01ではページ送りです。 ですから、同じ文章をすばやく読むことができます。
TT01とTH291の比較をして、TT01を評価してみました。
<TH291と比較して良い所>
1画面に全角で80文字も表示できる。 フォントはHP200LXのエリサフォントに近い感じで、小さい割には読みやすいです。 TH291は48文字表示でした。
受信したメールを読む時、スクロールの単位がページ送りのため、内容をすばやく読める。 TH291は行送りだったので目と指が疲れました。
メール受信時の着信音を指定できる。 音の有無・種類・バイブレータを設定できます。 残念ながら音量は設定できません。(通常の電話の着信音の音量と同じになる。) TH291ではこの設定ができなかったので、メールが来る度に着信音がうるさかったです。 周りに迷惑をかけまいと、マナーモードにして音が鳴らないようにしておくと、今度は音声でかかってきた電話に気が付かなかったりと不満プンプンでした。 基本的にメールは後で読む性質のものなので、着信音は必要ないです。 未読メール表示は必要です。
TH291ではメールを読み出す時に、メール読み出しのカーソルは必ず未読の最新位置を指しています。 過去のメールを読み出した後はまたカーソルが最新位置に戻ってしまうということで、過去のメールから現在に向かって読み出すと言うことが非常に面倒でした。(事実上あきらめ。) TT01ではメールを読み出した後もカーソルは動かないので、メールを読み出しやすくなりました。
メールボタンを押すと、未読メールがある時はメール受信画面へ、未読メールがない時はメール送信画面へと自動的に移動します。 便利です。
音声電話着信時やメール着信時にカッコウいいアニメーションが現れます。 見ていて楽しいです。 TH291にはなかった機能です。
着信音専用ダイナミックスピーカが背面にあり音が良いです。 4オクターブ再生でき、2音ポリフォニックになっています。 よって簡単な和音が出せます。 また、自動伴奏演奏もできます。 この機能けっこうイイです。
背面スピーカへ相手の声を出して通話するモードがあります。 このモードを使うと携帯電話を耳元に持って会話するのではなく、携帯電話の正面に向かって会話することができます。 私のようにコールバックで電話する場合、耳元に近づけなくてもコール音1回で電話を切るなどといった操作ができるので重宝します。
ジョグポインターを使わなくてよくなりました。 TH291の最大の売り文句はジョグポインターなのですが、そのジョグポインターが最大の使いにくさとは皮肉なものです。 文字を入力する際、どうしてもこのジョグポインターを使わざるを得ないのですが、小さくて硬くてどうしてもうまく使えませんでした。 今回のTT01にはジョグポインターがないのでイライラしません。 これに対しTH291のジョグダイヤルは操作性抜群でした。
<TH291と比較して悪い所>
デザインが野暮ったい。
携帯電話らしいデザインです。 ケースもよく見るとTH291がカラープラスチック使用に対し、TT01は塗装です。 デザインに関してはスポーツカーとジープくらいの差があります。 TH291がグッドデザイン賞受賞だけのことはある。
メニューが判りづらい。
TH291はアイコンをジョグダイヤルを指定し、現れたサブアイコンを更に指定し...と非常に判りやすく、直感的でマニュアルを全然読まなくても操作できた。 ところが、TT01は完全にテキストベースなのです。 どこに必要な設定項目があるのかサッパリわかりません。 操作性に関してはMacOSとMS-DOSくらいの大きな違いがあります。
指定時刻電源ON機能がありません。(指定時刻電源OFF機能はあります。) 指定時刻電源ON機能は目覚時計機能で代替できるのですが、電源ONと一緒に目覚音が鳴ってしまいます。(私も電源ONとなってしまいます。)
TT01の文章入力テストをしてみました。
TT01は9万語の辞書・100語のユーザ辞書・15文字までの連文節変換を売り文句にしています。 さて、それはどの程度なのか興味あるところです。
<「きたぐちひろし」を変換>
最低、自分の名前くらいはまともに出てほしい。
変換をかけると「北口」が出て確定すると「弘」「博」「寛」の次に「宏」と出ました。
同じようにもう一度「きたぐちひろし」を変換。 今度は一発で「北口宏」と出ました。 学習機能もあるようです。 なかなかカワイイやつじゃのぉ。
<「ほんじつはせいてんなり」を変換>
文章が古いのはご勘弁を!
変換をかけると「本日は」がまず確定。 次に「晴天なり」が確定しました。
結構マトモに変換してくれます。
<「こんぴゅーたをそうさする」を変換>
変換をかけると「コンピュータを」がまず確定。 次に「操作する」が確定しました。
これだったら使える...が実感です。 DDIポケットのTEGAckyも東芝製でしたが、連文節変換精度はこれに及ばず単漢字変換しか使い物になりませんでした。 いつの間にか携帯電話の連文節変換はここまでのレベルになったようです。 ちなみに、TH291の時はあの使いにくいジョグポインタを使って文章作成なんて全然考えられなかったです。
これだったらTT01からメール送信することも実用になりそうです。
TT01での文章入力テストをしている時にメールが入って来ました。 そうすると画面がメール受信アニメーションに変わり、しばらして先ほどの文字入力画面に戻りました。 TT01の内臓プログラムはマルチ処理をしているようです。 携帯電話の内臓プログラムも進化したなぁ...と実感しました。
これまでで紹介した以外でいろいろある機能のうち、特徴的なものを紹介します。
音声メモ,伝言メモ
10秒×3件または15秒×2件で、合計30秒分しかありません。 現在の携帯電話としては少ないほうです。
イラストスケジュール
イラスト付きスケジュールが最大10個設定できます。
クイックメモ
簡単なメモ帳です。 私はここにGlobalTelに登録した短縮番号を入れています。
ビートアレンジャー,ぶんぶんビート
「ビートアレンジャー」とはメロディに自動伴奏を付ける機能です。 「ハーモニー」「16ビート」「8ビート」「ワルツ」などが設定できます。
「ぶんぶんビート」とはメロディに合わせてバイブレータが振動する機能です。
着信アニメーション
着信時にアニメーションを表示する機能です。
サービスエリア表示
携帯電話がどこのサービスエリアに居るか確認できます。 「ツーカーセルラー東京」「ツーカーセルラー東海」「ツーカーホン関西」「ツーカーローミングエリア」のいずれかが表示されます。
マニュアルはいっぱいあります。
合計600ページ近くの説明書を全部読む人はいるのかしら???
本体取扱説明書:201ページ Sky Message 説明書:187ページ EZweb 説明書:155ページ ネットワーク説明書:33ページ
TH291の環境設定をTT01にもってきました。
電話帳データは「P携線」で書き込み。 TT01はメーカの動作確認機種には入っていなかったのですが、スンナリ何の問題もなく「P携線」が動きました。
[email protected]
宛てのメールフォワードをTH291からTT01に変更。
GlobalTelのコールバック番号をTH291からTT01に変更。
携帯電話MLの宛先をTH291からTT01に変更。
ツーカー東京のネットワーク設定をウェブから変更。(伝達くんなど。)
そして2月4日の夕方からサンスポ・フジのニュースメールがTT01にも届くようになって、やっと移行完了しました。 移行には個人での変更の他にツーカー東京でのネットワーク設定も絡むので1.5日はかかります。
TT01はEZwebができる最新機種なのですが、今回EZweb契約はしていません。 以下はその理由です。
EZwebのEメールで受けた2,000文字のメールはTT01の本体に記憶できない。
ちっこい液晶にweb表示させて実用的に使えるのだろうか?
実用すくりぷとん
を設置したのでEZwebが不要になった。