SONY ICF-SW7600

ICF-SW7600 をゲット!

超高感度 BCLラジオ!

2004年7月19日、 HARD-OFF 越谷花田店 で SONY ICF-SW7600 という BCLラジオを購入しました。 ジャンクコーナーで、3,150円(税込)でした。 品物は年代から考えて奇跡ともいえる美品でした。 ジャンクになっていた理由は値札のコメントです。 「FMは受信できましたが、AMはアンテナがないので受信できませんでした。」

1990年に定価39,800円で新発売され、1995年まで製造されました。 製造中止から10年近く経った現在、完動で綺麗な個体は非常に少なくなって、あればマニア感涙の逸品となっています。

背面には全世界の時差早見表があって、いかにも BCLラジオっぽい。 この部分はスタンドとしても使えるようになっています。

ソフトケースが添付されていました。 それほど使った形跡がなく綺麗です。 この他に取扱説明書も添付されていました。



ICF-SW7600 の使用感

いいラジオですね!!!



修理

ICF-SW7600 裏面に見える4本のネジを外すと、簡単にこの写真のように分解できます。

部品交換交換および調整場所は写真の a, b, c の部位です。

[ a. DC-DC コンバータの電解コンデンサ交換 ]

a 部位のシールドケースを外すと左の写真のような 22uF/12V の電解コンデンサが見えます。 このコンデンサを手持ちの 20uF/16V 銀タンタルコンデンサと交換しました。 右の写真が交換後です。

これであっけなく AM 放送が受信できないという不具合は直ってしまいました!  原因は電解コンデンサの容量抜けだったです。


[ b. 電源入力部の電解コンデンサ交換 ]

電源入力部に 470uF/10V × 2個 と 1000uF/6.3V × 1個 の電解コンデンサが使われていますが、この内の 470uF/10V 1個が左の写真のように膨張して電解液モレ寸前になっています。 この3個の電解コンデンサを交換しました。 右の写真が交換後です。


[ c. FINE TUNING を調整 ]

FINE TUNING の範囲は -5KHz 〜 +5KHz ですが、これが若干ズレていました。 FINE TUNING ダイヤル近くのこれらのボリュームを調整しました。 下側ボリュームがセンター周波数調整、上側ボリュームが可変周波数範囲の調整のようです。

ここまでの修理以外には不具合はなく、新品時の性能に復帰しました。 こう考えると、購入時にリスクがあった(直るかどうか?)があったが、結果的には超優秀な通信型レシーバーを 3,000円という破格値段で買えたことになり、自己満足しています。



全ての電解コンデンサを交換しました

2004年7月31日、思い切って全ての電解コンデンサを交換しました。 と言うのは、数個の電解コンデンサで容量抜け・電解液漏れ寸前の状態なので、全ての電解コンデンサが劣化していると考えられるからです。

左の写真 (クリックすると拡大写真が表示されます。) は交換前、右の写真は交換後です。



仕様その他

  1. Service Manual

  2. 仕様は以下です。

    項目 内容
    回路方式 FM: スーパーヘテロダイン方式
    AM: デュアルコンバージョンスーパーヘテロダイン方式
    受信周波数 FM: 76.0〜108.0 MHz
    LW: 150〜528 kHz
    MW: 531〜1611 kHz (9kHz ステップ時) / 530〜1610 kHz (10kHz ステップ時)
    SW: 1615〜29995 kHz
    アンテナ FM/SW 用ロッドアンテナ
    MW/LW 用フェライトバーアンテナ内蔵
    FM/LW/MW/SW 用外部アンテナ端子 (ミニジャック)
    スピーカ 直径77mm 丸形8Ω×1個
    実用最大出力 400mW (EIAJ/DC)
    出力端子 録音端子 (ミニジャック)
     録音出力レベル 0.775mV (-60dB)
     出力インピーダンス 1kΩ
    ヘッドホン端子 (ステレオミニジャック)
     ヘッドホン用 16Ω
    電源 DC6V (AC アダプアタ AC-D4M)
    単3型乾電池×4本
    電池持続時間 単3アルカリ乾電池使用時 約22時間
    最大外形寸法 191(W)×118(H)×32(D)mm
    質量 615g (乾電池含む)