HP-200LX

HP-200LXの紹介です

1994年10月8日にロサンジェルスで購入しました。

HP-200LXの大きさは一般市販の電子手帳と同じ位で、電子手帳でできることは ほぼなんでもできます。 そして、これの最大の特長はパソコンであることです。

私が普段使っていてよいと思う点を列挙します。
  1. 電源として単3アルカリ電池2本で2週間は楽に持つ。
    マニュアルには通常の使いかたで2ヶ月持つと書いてあります。 私はニッケル水素電池(1600mAH)で使っていますが(それもエディタなどで連続使用が多い)、数週間は持ちます。 バッテリで2時間位しか持たないノートパソコンなんか移動運用はハッキリ言って無理。 また、HP-200LXは最初からリジューム機能を持っており、リジュームではバッテリは数年持つと思われます。(試したことはないが)

  2. 160x86x25mm, 312g とすごく小さくて軽い。
    このため、いつも持っていられる。 パソコンのノートでもサブノートでも毎日持ち歩くのはしんどい。 体力作りを目指しているかたは別でしょうけど。 いつも持てると言うことは、パソコンが生命維持のペースメーカとなっている 私にとっては非常に重要なことです。

  3. HP-200LXは IBM-PC/XT & CGA 互換のれっきとしたパソコンである。
    CPUは80C186-8MHzです。NiftyのFMODEMで紹介されているクッロックアップ水晶を使えば16MHzの倍速で動きます。 当然、私はクロックアップして快適に使っています。 MS-DOS Ver5がROMで内臓されています。 なお、80C186ということでEMSが使えるかが心配されると思いますが、NiftyのFHPPCメンバーのおかげでEMSもサポートされています。 私のHP-200LXはEMSを使うことにより、WX2と言う日本語FEPを入れてもコンベンショナルメモリが560KB確保されています。
    Windowsはちょっと無理ですが、これがHP-200LXがプロ好みと言われる由縁で、HP-200LXを使いこなすことで皆にプロとして認知してもらえるようになり、欠点ではなくむしろ見栄っぱりのできる長所とも言えます。

  4. MS-DOS Ver5が使え、画面表示はキャラクタベースで 80文字x25行 表示ができます。
    これはエディタが快適に動くということです。 現にこの文章も電車の中でVZエディタを使って打ちこんでいます。 当然、ファイラーFDなどもなんの問題もなく動きます。 内臓ソフト,MS-DOSソフトいずれも岡谷システムの日本語化キットソフトを導入することで日本語が使えます。

  5. 電車での移動中、無駄な時間を浪費していませんか?
    HP-200LXがあれば、電車の中でも有意義なコンピューティングができます。 電車の中でいじっていても、みんなは電子手帳と思っているので奇異の目で見られることはありません。 気の弱い人でも回りを気にせずに使えるのです。 HP-200LXを電車の中で使うには、本体の左右を両手で持って両方の親指で親指タイピングするんです。 この方法により、たとえ座れなっくたって立ったままタイピングできます。 親指タイピングできるよう、一時シフトロックなどの機能がサポートされています。

  6. ともかくヒューレットパッカードである。
    物の作りが抜群。 電子手帳のような安っぽさはありません。 高級感があります。 これを持つことであなたも秋葉フリークの仲間入りです。 秋葉フリークは名刺交換なんかしません。 HP-200LXに標準で付いている光のIR通信で名刺情報交換をするのです。 ピッピッと光で挨拶するのが今一番トレンディーなんですよ。
    私は土日になると秋葉フリークしております。 だいたい、ラオックスコンピュータ近くのDOS/Vショップ「ぷらっとホーム」か、ジャンク屋の「丹青通商」に出没することが多い。

  7. 内臓ソフトがすごい。
    Lotus1-2-3, PocketQuicken(小遣い帳), CC:Mail, 予定表, 電話帳, データベース, HP電卓, HEX電卓などなど、電子手帳をはるかに越える機能を持ったソフトが内臓されている。 また、そのソフトは全て自分で使いやすいようにカスタマイズ(表示画面,表示項目など)できるのです。 こんなことは電子手帳には絶対できません。

  8. アプリケーションマネージャのプログラム表示に好きなアイコンを登録できる。
    ここで私作の ICON100(アイコン作成ツール) の登場となる訳です。 NiftyのFHPPCにフリーソフトとして登録しています。
現在、秋葉原ではHP200LXは実売59,800円位でこれにフラッシュメモリ,日本語化キットを入れてちょうど10万円位になると思います。 これで少しでも鉄人に近づけるのだから安いと思います。



HP-200LX用に日本マランツC501を入手しました

C501はアマチュア無線用の144/430MHzデュアルバンド・トランシーバです。 大きさはタバコ位で重さは160gの超小型です。 ワイシャツの胸ポケットに楽々入ります。 電源は単3電池2本で45時間連続運転できます。 受信感度はかなり良いほうです。 ただし、低消費電力を達成するため、送信出力はたった0.3Wしかでません。 これは超小型を考えるとやむを得ないと思います。

  1. さっそく受信改造をしてJ規制を外しました。
    改造といっても、ジャンパー抵抗を1本外してリセットするだけです。 この結果、送受信範囲が以下となりました。 改造により、消防/救急/鉄道/コードレスホン/タクシー無線/マリネットホン/MCA業務無線/自動車・携帯電話/パーソナル無線などが聞けるようになります。
        [RX]                            [TX]
          100...199 MHz (AM/FM)           144...145 MHz (FM)
          320...399 MHz (AM/FM)
          400...519 MHz (AM/FM)           430...439 MHz (FM)
          700...994 MHz (AM/FM)
    
  2. これで旅行や出張の車中や、ホテルに泊まっても暇が潰せるようになる。 C501を購入した一番の理由は、出張に行ってもアマチュア無線のパケット通信をやるためです。
          ANT
           |
           |
           +---- C501 ----- TNC ----- HP200LX
    
    上図のように接続してデータ通信を行います。 当然TNC(ターミナル・ノード・コントローラ)は電池駆動の超小型(C501と同じ位の大きさ)のものを使用します。

  3. アマチュア無線機をJ改造して受信機として使うと、専用のレシーバーと比べて今までの無線機はプログラムスキャンメモリが1組しかなく、受信周波数のスキャンのプログラムが1個しか設定できないと言う欠点がありました。 ところがC501では、なっなっなーんとプログラムメモリを10組持っています。 また周波数記憶メモリは60個もあります。 これは、C501はJ改造されることを前提に、受信操作性を重視して設計されていることの証明です。

  4. 私は以下のようにプログラムスキャンメモリを設定しました。
         P  M   MHz
         0  40  144.0000  144 HAM
            41  146.0000
         1  42  430.0000  430 HAM
            43  440.0000
         2  44  380.2125  コードレスホン
            45  381.3125
         3  46  832.0125  マリネットホン
            47  833.9875
         4  48  843.0125  新電電 携帯電話
            49  845.9875
         5  50  860.0125  NTT 携帯電話
            51  884.9875
         6  52  850.0125  タクシーなどの業務無線
            53  859.9875
         7  54  412.0250  新幹線無線
            55  414.4750
         8  56            (空き)ここに飛行機のパイロット無線を入れようか。
            57                    そうすると沖縄までの機内で無線が聞ける。
         9  58            (空き)
            59
    
  5. 肝心の受信感度は抜群のようです。
    C501付属のアンテナはSMA型で長さがたった9cmしかありませんが、800MHz帯を受信して携帯電話を傍受(注:聞こえてくる電波を聞くことは電波法規でいう傍受であって盗聴ではありません。ただし、内容をバラすと犯罪になる。)すると、スキャンする間もないほどたくさん聞こえます。



HP-200LXの環境を整備しました

2002年11月30日、HP-200LXのバッテリ交換手順を誤ったため、内臓メモリの内容が飛んでしまいました。 必要データはPCカード・フラッシュメモリに入っているので問題はないのですが、PCカードをアクセスするドライバーを活かさないとフラッシュメモリにアクセスできない・・・ドライバーは内臓メモリ側に入れる必要がある・・・ドライバーはRS-232Cで転送する必要がある・・・私のHP-200LXは倍速クロックアップ改造をしてあるのでRS-232Cのボーレート調整ドライバーを内臓メモリ側に入れる必要がある・・・普通に考えるとドライバーはRS-232Cで転送する必要がある・・・ところが今はRS-232Cが使えない・・・状態に陥りました。

11月30日の夜、最善策を考えていました。 気が付いたらグウグウ寝てました。 夢の中で考えたのは、ボーレート調整ドライバーをバイナリレベルで打ち込もう!!!これしかない!!!でした。 このドライバーはバイナリで400バイト程度なのでチェックも入れて30分くらいで入るはず。

12月1日、早速敢行して400バイトを打ち込みました。 HP-200LXはMS-DOSマシンなので debug コマンドは標準で入っています。 久々に使いました。 結果、無事HP-200LXは蘇りました。

2002年12月7日、先週のパニックを反省してHP-200LXの環境を整備しました。 従来は移動先でメール送受信するかなと思い、モデム+フラッシュメモリ6MBのコンボPCカードを差し込んで使っていました。 1994年に購入した当時はNiftyにパソコン通信で接続できれば十分ということで2400bpsのモデムでした。 当時はこれでも十分だったのです。 ところが今はインターネット時代で2400bpsでは接続する気にもなれない。 時代は変わったものです・・・

で、コンボカードを止めてフラッシュメモリカードだけにするか!と実験しました。

2002年12月10日、1,000円札を握り締めて秋葉中を探し回りましたが、もう16MBというCFは売っていないみたいです。 お店の人に聞いたら
「16MBですか・・・。もうそんな物を売っている所はないと思いますよ。32MBですら在庫限りですから。」

ということで仕方なく「あきばお〜」でサンディスクの32MB CFを購入しました。 1,599円だったので大幅予算オーバーとなりました。
1,599円 ÷ 32MB = 50円/MB
ですから、まあ仕方ないと思います。 サンディスクのCFは永久保証ですから。

CFアダプタ(CFをPCカードにするアダプタ)は秋葉中でZOAが一番安かったです。 ハギワラのものが580円でした。

それにしてもCFカードも安くなったものです。 HP-200LXを買った当時は、1万円/MBしたのですが、いまや50円/MB以下ですよね。 200分の1の価値になってしまっている・・・。 現在、32MB CFもCFアダプタもHP-200LXに内臓されて動作しています。