Flet's ADSL 1.5Mbps

2001年5月25日に「Flet's ADSL 1.5Mbps」を導入し2001年11月26日まで利用しました。 2001年11月26日からは「T-com ADSL 8Mbps」に乗り換えました。



NTTのIP接続サービスの一種である Flet's ADSL 1.5Mbps サービスが、越谷でも2001年4月26日から開始となりました。

ADSLとは非対称ディジタル加入者線(Asymmetric Digital Subscriber Line)の略称で既存の電話回線でアナログ回線が利用しない周波数帯域で行う上りと下りの速度が異なる高速データ通信技術と定義されています。

(注)この絵はNTTのホームページからの転載です。



どうもADSLモデムは東日本がN型で西日本がS型のようです。

我家に送ってきたADSLモデムはNEC製のようです。 関西に確認とってみたところ、関西では住友電工製のADSLモデムのようです。 よって、 NはNECのNで、Sは住友電工のSみたいです。

これが「ADSLモデム-N II」です。 と裏面に書かれていました。 MACアドレスも書かれていました。 ADSLモデムってMACアドレスを持っているんだ! 大きさは 208×40×165mmです。 小型のスイッチングACアダプタが付いていました。

これが「スプリッタ-N」です。 と書かれていました。 大きさは 43×23×58mmですごく小さいです。 その割には重さがあります。 たぶん、内部シールドが金属でできているんでしょう。

2001年5月26日、ノジマ越谷店へ行きました。 そうすると 高速通信用電話ケーブル というのが売っていました。 ダブルツイスト・モジュラーコードです。 私が買ったのは、「エアーズジャパン社 AT3M」というストレート3mものです。 ツイスト仕様なのでノイズに強いのです。 自宅に持ち帰り、この1本のケーブルから必要最短のケーブル2本を製作しました。(RJ11/RJ45のコネクタ圧着器は持っていますので。) 「LINE〜スプリッタ」「スプリッタ〜ADSLモデム」をこのケーブルに交換しました。

ADSLの信号は、外来ノイズの影響を受けやすいです。 特に蛍光灯やパソコンやインバータエアコンなどのノイズに弱いです。 従来のモデムと同じ感覚でパソコンの上に乗せて使ったらかなりの確率で動作しないでしょう。 ADSLモデムとその信号ケーブルはなるべくノイズ源から遠ざけるべきです。 また、保安器から壁コンセントまでのルートに電灯線が近接して平行に走っているとこれもかなりのノイズの影響を受けます。 この場合は、配線ルートを変更するかケーブルをツイスト仕様またはシールド付きものに変更する必要があります。



NTTより「フレッツADSL開通のご案内」が郵送されてきました。

封筒に入っていたのは以下の通りです。

F-ADSL対応準備としてプロバイダの変更手続きをしました。

IPルータを購入しました。

私の場合、ADSLの特性から考えて選択条件は以下です。
  1. PPPoE認証プロトコルを持っていること
    F-ADSLでは必須です。

  2. スループットが5Mbps以上あること
    この値はカタログにはほとんど書いていないです。 でも非常に重要なファクターです。 自信のあるメーカではカタログにキチンと書いてあります。 判っているところでは
  3. MTU設定ができること
    これこそカタログには全く書いていません。 しかし、ADSLの高速性を最大に引き出すためには必須です。 この機能がありそうなのは「BEFSR41」「BLR-TX4」です。

2001年5月21日、IPルータを購入しました。 MTUを調節できるルータは「Linksys BEFSR41(実売17,800円)」「メルコ BLR-TX4(実売14,800円)」の2機種しかありません。 両方を見比べましたが、やはり出来が良いのは Linksysです。 いろいろいじれるパラメータも多いです。 結局、不安なメルコは止めて、Linksysにしました。 100Base-TX HUB 4 ports付きです。

この写真の上側が「Linksys BEFSR41」です。 このように ADSLモデムの上に乗せましたが、ADSL信号に外来ノイズを与えることもなく大丈夫でした。

「Linksys BEFSR41」を評価しました。 Linksys BEFSR41は結構遊べるルータです。 というか、遊びたい人向けのルータと言ったほうが正解かもしれない。



2001年5月25日、F-ADSLが開通しました。パチパチパチ!!!

このくらいの速度が出ています。 1.2Mbps以上出ているので軽快です。 F-ADSLを使った感想です。
64KbpsのISDNと実効速度1.2MbpsのADSLではレベルが全然ちゃいまんがな。
ということです。 実効速度で20倍以上ADSLが速いです。 子供達がオンラインゲームが速くなったと喜んでいます。

「ぷらら」の深夜帯はどうか判りませんが、私が使う早朝や日中は快適そのものです。 コンスタントに1.2Mbps以上をキープできています。 これで月額1,000円は安い!です。 おそらく、現状、F-ADSLに対応するぷららのルータに余裕があるのだと思います。 私としては !!!皆さん、「ぷらら」は会員数が多くて速度が心配だから入んないほうがいいよ!!! とふれて回ることにします。 こうすることによってこの 極楽環境 を維持できます。

ブロードバンドスピードテスト という速度計測サイトがありました。 測定結果は統計情報に反映されるようです。 認定証が表示されます。 コメントが面白い。



2001年5月27日、IPルータのMTU値を調節してみました。

F-ADSL導入でIPルータに「Linksys BEFSR41」を採用したのですが、採用の最大の理由はMTU(Max Tranfer Unit:最大パケット長)が調整できることでした。 せっかくこの機能があるのでMTU調整をやってみました。

この調整で何が変わるのかというと実効速度が変わるのです。 プロバイダやルーティングによって最適値が変わりますので、自分の環境で調整する必要があります。 NTTの技術情報では「MTU=1454」が推奨されています。 MTUは 576〜1492の範囲で調節できます。 測定サイトは上記のサイトです。 このサイトは ADSLプロバイダの eアクセスも使っているらしいので、信頼できます。
・1455〜1492 : 黙りになります。ネットアクセスができません。
・1454 : 1.221Mbps
・1450 : 1.226Mbps
・1410 : 1.230Mbps
・1400 : 1.269Mbps
・1390 : 1.256Mbps
・1300 : 1.253Mbps
・1000 : 1.220Mbps
・ 600 : 1.116Mbps
以上の結果になったので私は「MTU=1400」としました。 この値とすると常時1.25Mbps以上の速度が出ますので、この辺りが最適値のようです。 数%の向上でもやはり速いのはうれしいです。 F-ADSLでは通常640Kbps以上が目標で 1Mbps出れば高速、1.2Mbps出れば超高速と言われますので我家もなんとか超高速の仲間です。 F-ADSLではかなり条件が良くても1.4Mbps以上の速度は出ないです。 

我家で「MTU=1400」(NTTは1454を推奨している。)で最高速度になる理由が判りました。 使っている Windows-MeのMTUデフォルト値が1400なのです。 このためIPルータにも同じ値が一番効率が良かったようでした。



2001年5月31日(木)23時30分、テレホーダイ混雑時にどれかくらいのスピードが出るか試してみました。 やはりガクッと速度が落ちますね。 ところが、 ぷららADSL接続サービス速度調査 で計測してみると1,090 Kbps出ているので、Niftyが混んでいるのか日本のネット全体が混んでいるのかのどちらかです。 でも、これでもISDNの10倍以上、モデムの20倍以上速いです。 例えれば、ISDNが自動車だとしたらADSLはジェット機の速さです。 23〜1時の時間帯以外はロケット並みの速さです。



2001年6月3日、ADSLで「インターネット電話」を試してみました。

ISDN 64Kbpsでもそれなりに使えていたのですが、やはり64Kbpsでは明瞭度・会話遅延などで不安定になる時がありました。
さて、1Mbpsを超えるADSLではどうでしょうか?

「ただTEL」と「セットトップボックス」 を使って普通の電話の受話器を使って会話しました。 日本全国&世界中に無料で電話をかけられます。
  1. ワイフと子供達に神戸のジイサン・バアサンにかけさせました。
    品質は全く通常の電話と変わりません。 64Kbpsであった大きな遅延とノイズは全然感じませんでした。使えます!!!

  2. アメリカ・ロサンジェルスに電話しました。
    非常に明瞭度良く会話できます。

  3. 携帯電話に電話しました。
    これが携帯か?と思うほど、良い音質でした。 若干遅延を感じますが使えるレベルでした。 普通の電話から携帯に電話しても遅延を感じますから、同等に使えると言ってよいかと思います。

我家の「下り1.25Mbps/上り410Kbps」の実効速度のADSLからはインターネット電話は完全に実用になります。 ISDNからADSLにした時に電話回線がアナログ1チャンネルに戻ってしまいましたが、代わりに無料で軽快なインターネットが確保されたのは大きな成果です。 なんと言っても全世界に無料通話できるのですから。



「ADSLモデム-N II」の裏技ありました。

回線品質を知りたい方のための裏技でした。