DSC-V1を入手しました

1998年3月17日に、三洋電機DSC-V1を入手しました。 定価 80,000円ですが、ヨドバシカメラ新潟店で 28,200円(消費税込)でした。 写真好きのデジカメではなく、カメラ好きのデジカメでもなく、正真正銘のバカチョン・デジカメです。 デジメモとしての用途で常時携帯するつもりでの購入です。 この目的のためにはバカチョンが良いのです。 20〜50cmのマクロモードと 50cm〜無限大の通常モードいずれでもオートフォーカスで電子式シャッターです。 画質は、35万画素で原色系正方形CCDのため色合いは結構良いし、原色系CCDにしては解像度も問題ありません。 高画質/標準の画質モードがあります。 高画質モードが 640x480,標準モードが 320x240の解像度です。 内臓メモリ 4MBで高画質では 60枚,標準では 120枚撮影できます。

このようなソフトケースとビデオケーブルが付属しています。 ソフトケースとはいっても少しハードぎみなので、携帯に安心です。 ウェストベルトにも下げられるようになっています。

なぜか、ヨドバシカメラ新潟店では三洋電機製の単3アルカリ電池20本をサービス添付してくれました。 この電池は2本セット定価 330円のものです。 三洋電機のアルカリ電池はパナソニックの金パナ同様、長寿命でお奨めアルカリ電池です。

さて、ヨドバシカメラ新潟店にはDSC-V1(35万画素)とDSC-X1(81万画素)が並んでいましたが、私にとって魅力があったのがDSC-V1です。 気軽にいつもカバンに入れておいて、必要な時にすぐに使えること。 デジメモとしての用途です。 音声も録音できること。
  1. DSC-V1は内臓メモリオンリーでメモリスロットがありません。 しかしVGAモードで60枚写せるので、必要十分でしょう。 これがかえって気軽に使えることになります。 メモリスロットなどがあると結局メモリを買い足すことになり、結構高い買物になります。

  2. 写した画像をホームページの素材及びメモ代わりとして使うのが主用途なので、解像度はVGA程度あれば十分なのです。 私のホームページで多用している画像解像度は160×120ドットです。 デジカメを通常のカメラ代わりに使おうとすると100万画素程度では不十分で1000万画素は必要と思います。 35万画素程度が現在のコストと性能のバランスが一番良いと思います。

  3. DSC-V1はもともと評判の良かった機種なので一度使いこなしてみたかった。 実際に使ってみて、なるほど...と思える点がいくつかあります。
DSC-V1をいじくっています。
  1. マニュアルを読んでみました。 なんと54ページしかありません。 非常に読みやすくて特に覚える操作もありません。 ほとんどオートなのです。 DSC-V1はデジカメのバカチョンみたいです。 家電メーカがデジカメを作るとこのようなコンセプトになるという見本みたいなものです。

  2. 使っていて露出補正したい場面がありました。 どうやって補正操作するのだろう??? マニュアルにはどこにも露出補正という言葉が出てきません。 唯一「条件を変えて写し直し」のようなことが書いてありました。 DSC-V1は露出補正機能がないのです。 これはバカチョンでどんどん撮影して良いものだけを使って下さい...を表現しているのだと思います。 この割り切り方に非常に好感が持てます。

  3. LCDをONにして撮影していると30枚くらい写したところで電池切れしてしまいました。 アルカリ電池でした。 DSC-V1は光学ファインダーを持っているので、通常の撮影ではファインダーを使ったほうが良いと思います。 これも割り切りなのですが、LCDモニタして撮影しても、補正とかいじる機能がないのでモニタしても無駄なのです。 マクロ撮影の際は撮影できるエリアの確認が必要なので、LCDモニタが必要になります。

  4. オートフォーカス機構はシャーシャーという小さい音がして、実に軽快にフォーカスロックできます。 フォーカシング時間もDC-2E(リコー)と比べて速いです。 なお、マニュアルフォーカシング機能はありません。 ただただシャッターボタンを押すだけです。 この割り切りも好きです。

  5. ホワイトバランスもオートのみです。 割と適切なバランスが得られます。 これだったらマニュアルは要らないというレベルです。 DC-2Eよりホワイトバランスのアルゴリズムが良いように思われます。

  6. DSC-V1は内臓時計を持っているのですが、時刻設定は「フォトラボ」ソフトからしか設定できない。 これだけならまだガマンできるのですが、どうもDSC-V1は記憶力が悪そうなのです。 すごい欠点なのですが、電池を抜くと一瞬にして時を忘れてしまうのです。

  7. フラッシュ付きのデジカメは初めてですが、やはりフラッシュがあると静止物を撮影する時に楽です。 フラッシュというのはバカチョンデジカメには必須の機能であると実感しました。

  8. 撮影した画質ですが、色の乗りもいいし、解像度も悪くない。 35万画素のデジカメとしては最高レベルの画質だと思います。

  9. バカチョンをバカにしてはいけません。 フォーカスも絞りもシャッタースピードなど全てがフルオートであると、シャッターボタンを押すだけなのですが、このおかげで撮影することに専念できます。 シャッターチャンスに強いと言えます。 最近、いつもDSC-V1をカバンに潜ましています。 そのうち大スクープ写真をと狙っています。
このように、DSC-V1を手に持ったら、やるべき操作はシャッターボタンを押すことだけなのです。 他にやることがありません。 素人もプロも全く同じレベルの撮影ができます。 素人も安心して使えます。

ところで、三洋電機は今までにデジカメを2種類しか出していません。 1つはこのDSC-V1(35万画素)で、もう1つはDSC-X1(81万画素)です。 ところが三洋電機はデジカメ製造の大手なのです。 ここまで書けば分かると思いますが、三洋電機はアチコチのメーカにOEM供給しているのです。

業界通の人しか知らない情報をお知らせします。

「サンヨーは、液晶やCCDといったデバイスの供給や、OEM生産も行う有力メーカーである。その筋の人に言わせると、今のデジカメ市場はサンヨーの一人勝ちといってもいい状況だそうだ。」とのことです。 DSC-V1の兄弟モデルには、OLYMPUS C-410L,EPSON CP-200,AGFA ePHOTO307があります。 DSC-X1の兄弟モデルには、OLYMPUS C-820L,EPSON CP-500があります。 三洋電機はこの他にも部品単位であちこちのメーカに供給しています。 例えば「低温ポリシリコンLCD」とあれば100%三洋電機の部品です。