DENON DRA-F109
DENON DRA-F109 をゲット!
2014年3月30日、
フルデジタルアンプ
の
DENON DRA-F109
を
amazon
で税送料込21,634円で購入しました。 2014年3月31日に到着しました。
定価の52%引きに相当するので、そろそろ買い時かと。 2014年4月1日よりの消費税アップ (5%→8%) の駆け込み購入です。 ギリギリ間に合いました。
フルデジタルアンプとしては数少ないピュアオーディオクラスの製品です。 FM/AM 受信機能があるのでフルデジタルレシーバアンプとも言います。
写真を見て判るように、文字ディスプレイがあるなどアンプらしい顔をしていません。 パッと見では、何者か判りません。
最大の特長は
フルデジタルアンプ
DAI 入力〜スピーカ端子直前までデジタル信号のままです。
プリアンプ部はデジタル演算処理動作します。
メインアンプ部は PWM 変調による D 級動作になります。 PWM 変調波もデジタル演算にて作成します。
一番最後のスピーカ端子直前にローパスフィルタ (L.P.F.) が入り、ここでアナログ信号に戻ります。
アナログ入力はそのままでは処理できないので、ADC でデジタルに変換します。
フルデジタルアンプ全体で DAC のような動作
になります。
フルデジタルアンプはデジタル演算器ですから、厳密にはアンプではなくて変換器です。
1bit DAC の電力版
と言えます。
全部をデジタル処理するのでノイズマージンが高く、自身でもノイズを発生しないので、
S/N は非常に高い
です。
フルデジタルアンプを使うと、CD プレーヤなどのデジタルオーディオ機器の DAC が不要になります。
フルデジタルアンプは、デジタルソースにとっては
まさに理想のアンプ
と言えます。
右の写真は内部写真です。
写真をクリックすると拡大表示できます。
[アンプ基板] [電源基板] [フロントパネル基板] で構成します。 アンプというよりコンピュータのように見えると思います。
電源はスイッチング方式です。
デジタルパワーアンプ部は瞬発的な大電流を要求します。
デジタルパワーアンプで歪発生する最大の要因は電源電圧変動です。
従って、電源トランス式シリーズ電源は適さず、スイッチング電源が最良です。
[アンプ基板] より大きな [電源基板] で、大電流が安定に取り出せます。
スピーカ端子の間の近くに [四角いコイル] [橙や緑のコンデンサ] が見えますが、これがデジタル→アナログに戻すローパスフィルタです。
リアパネルの端子
アンテナ端子
FM アンテナ端子は F 端子になっており、妨害電波の混入を避けられます。
AM アンテナ端子はワンタッチコネクタになっており、ここに AM ループアンテナを接続します。
DAI (Digital Audio Interface) 端子
デジタル入力は、[OPTICAL] が光、[NETWORK] [CD] が同軸で、全部で3系統です。
アナログ入力よりデジタル入力のほうが多いと、一般のアンプと逆転しています。
光入力は 96kHz/24bit、同軸入力は 192kHz/24bit のサンプリングレートに対応しています。
光入力が同軸入力よりレートが低いのはオプトリンクの規格からの制限です。
試してはいませんが、ひょっとしたら光入力でも規格外で 192kHz/24bit も動作してしまうかもしれません。
デジタル出力はないです。
アナログ端子
アナログ入力は [IN1] [IN2] の2系統です。 どちらもラインレベルです。
プリアウト出力はないです。
スーパーウーファが接続できる [SUBWOOFER OUT] 端子があります。
スピーカ端子
スピーカ端子は BTL 出力
になっています。 グランドから浮いているので要注意です。
適合インピーダンスは4〜16Ωです。 低いインピーダンスのスピーカほど出力が取り出せます。
その他の端子
[REMOTE CONNECTOR] 端子はシステムケーブルで接続して、他の DENON 機器と連動する時に使います。
システムケーブルは試してみた結果、通常の 3.5mm ステレオミニケーブルで代替可能でした。
[AC IN] 端子に電源コードを接続します。
非連動の [AC OUTLET] 端子があります。
使ってみました
デザイン
フロントパネルはヘアラインアルミで感触が良いです。
250(W)×82(H)×283(D)mm, 2.6kg とコンパクトで軽量です。 これで最大出力 80W+80W に驚きます。
天板の材質が薄いビニコート鉄板で安っぽいです。
リモコンは写真のものが付属しています。 システムケーブルで [DRA-F109] [DCD-F109] [
DNP-F109
] を接続すると、このリモコンで全ての機器の操作ができます。
写真をクリックすると拡大表示できます。
機能
DAI 入力は 32〜192kHz のサンプリングに対応します。
取扱説明書には書いていませんが、おそらく内部は 96kHz/24bit 以上のサンプリングで動作していると思われます。
なぜなら、仕様で周波数特性が 10Hz〜40kHz となっており、これを実現するにはサンプリングが 80kHz 以上でなければならないからです。
[VOLUME] の左右の音量偏差は全くなく、0〜59/MAX の範囲で音量調整ができます。
フロントパネルに [PHONES] 端子があり、ミニプラグのヘッドホンが接続できます。
内臓 FM/AM チューナ
プリセットメモリは FM/AM ランダムに40局分あります。
周波数表示だけでなく、英数8文字以内で放送局名を表示することもできます。 放送局名の設定は手動です。
SC-F109
用最適化フィルタ
F109 シリーズ専用スピーカの SC-F109 と接続している場合、この機能を ON にするとスピーカ直前に入っている LPF の時定数を SC-F109 に最適化するというものです。
この LPF の特性は、実はスピーカのインピーダンスの影響を受けます。
通常のデジタルパワーアンプでは、フィルタ時定数が固定です。
DRA-F109 は4〜16Ωのスピーカに対応しますが、[4Ω側では少しハイ上り] / [8Ωではフラット] / [16Ω側では少しハイ下り] となるはずです。 このハイの部分は可聴域以上なのでそれほど実使用には問題ないです。
SC-F109 のインピーダンスは6Ωです。 すなわち、[最適化フィルタ機能] はフィルタ時定数を6Ωに最適化するものです。
スピーカのインピーダンスが4Ωでも、[最適化フィルタ機能:ON] にすると周波数特性が改善されます。 従って、スピーカのインピーダンスが6Ω以下の時に、[最適化フィルタ機能:ON] にすると良いです。
我が家では
KENWOOD LS-K701
スピーカを DRA-F108 に接続しています。 インピーダンスは6Ωです。 従って、[最適化フィルタ:ON] としています。
時計機能を内蔵しています。
24時間表示となっています。
タイマ機能もあって、[エブリディアラーム] [ワンスアラーム] [スリープタイマ] があります。
ディスプレイの輝度を下げるディマー機能があります。 この機能でディスプレイ表示を完全に消すブラックアウトができて、私好みです。
ディスプレイの劣化防止を期待できます。
ブラックアウトしても操作中は一時的に表示され、操作終了後の一定時間後に再度ブラックアウトします。
従って、常時ブラックアウトで使用してもそれほど問題はありません。
音質
フルデジタルアンプ特有の
無味無臭・無色透明
の音質です。 S/N が物凄く良いです。
高音域はスッキリ爽やか高解像度です。 低音域はしっかり締まった動きの速い低音です。
スピーカを選ばないです。 スピーカの音質がそのまま出ます。
KENWOOD R-K1000
と比べると、音はより繊細で、低域のふくらみがやや少ないです。 どちらも良い音で、どちらを選ぶかは好みの問題でしょう。
FM の音質は、そこそこマトモに聴けます。 AM の感度は良く、音は普通です。
巷でよく「デジタルアンプだから冷たい音」などと言う理解不能の発言を聞くことがあります。
この人は音を頭で聴いていると思います。
音は耳で聴くもの
です。
フルデジタルアンプはアナログアンプよりアナログらしい滑らかな音がします。
仕様その他
取扱説明書
カタログ
仕様は以下です。
その他
大きさ
250(W)×82(H)×283(D)mm
重さ
2.6kg
付属品
@リモコン (RC-1163)
A単4形乾電池×2本
B電源コード
CAM ループアンテナ
DFM 室内アンテナ
E取扱説明書
F保証書
G製品のご相談と修理・サービス窓口のご案内
発売時期
2012年8月
定価
43,000円 (税不含)