2000年2月21日に某氏の陰謀により、とうとう
CASSIOPEIA for DoCoMo
を買ってしまいました。
秋葉のナカウラで 14,800円でした。
買う前にまずは正攻法で「ドコモショップ秋葉原須田町店」へ行ってカタログをもらいました。
スペック的には
CASSIOPEIA E55
とほぼ同じで、これに15MB CFカードと携帯電話接続ケーブルが付いているのがDoCoMo版みたいです。
最近の「CASSIOPEIA E65」の安っぽい青色プラスチックよりメタリック感ある本機のほうが高級感あります。
ドコモのカシオペアということで「ドコモペア」と呼んでいます。
カッコウいいキャリングエンクロージャも添付されています。
ドコモペアとE55の違いは
CASSIOPEIA(R) for DoCoMoとE-55の違いについて
のページを見ればわかります。
これが付属のクレードル(置き台)にセットしたところです。
クレードルには RS-232Cケーブルが付いていてパソコンに接続できます。
パソコンとの接続にはこの他に Irリンク(赤外線通信)で行うこともできます。
2000年3月4日、オプションの「JK-511CR」というクレードルを買いました。
秋葉のラオックス・デジタル館で 5,000円(定価 6,000円)でした。
このクレードルにはニッケル水素充電池の充電機能があります。
充電時間は90分で一応、急速充電仕様みたいです。
このクレードルにはLED表示があり、赤の点滅で充電中を、緑で充電完了を知らせてくれます。
携帯電話を充電するのとほとんど同じ感覚です。
ドコモペアを買った値段と比べると多少高いと思いましたが便利さ100倍なので、まあいいか...と思いました。
秋月で買った250円(1本)のニッケル水素単4電池の1本の外被服の一部を剥ぎ、ドコモペアの電池実装部下側の充電電池検出接点に当たるようにします。
こうすると専用充電電池を買わなくても一般売りのニッケル水素電池が使えるようになります。
メーカは保証している訳ではないので、自分のリスクでお願いします。
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カシオペアの会員制クラブ
Club CASSIOPEIA
がありましたので入会しました。
ここにはドコモペアの入口もあります。
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Windows-CEのフリーソフトっていっぱいあります。
日本のサイトについては
WindowsCE FAN
のページが詳しいです。
海外のサイトについては
海外のダウンロードサイトリンク集
のページが詳しいです。
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パソコンとのリンクは添付のソフトより最近リリースされた
ActiveSync 3.0
がおすすめです。
これを使うとその環境下での最大の転送速度で自動的に接続できます。
注意事項なのですが「IE 5.01」にバージョンアップされていないと、コンパクトフラッシュのファイルディレクトリを開こうとすると例の「不正なエラーがでました。」が出ます。
「IE 5.00」のバグみたいです。
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ドコモペア初心者のためのページ
を参考にファイル整理しました。
移動して困らないプログラムは全てメモリカードに移動しました。
「10円メールマスターCE版」「mopera簡易接続」はドコモサービス専用なのでアンインストールしました。(私の携帯電話はツーカーなもので。)
「NetFront(R)」はプログラムサイズがでかいブラウザですが、携帯電話からアクセスして滅多にホームページを見ないと思うので、これももっと軽いブラウザにすることにしてアンインストールしました。
「JRトラベルナビゲーター」も使うことはないだろうとアンインストール。
そしてメモリカードにあった「CE」というディレクトリを全て削除。
必須ソフトをインストールしました。
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RunMan
タスクマネージャです。
Windows-CEのプログラムには普通タスク終了のボタンがないのです。
どうもメモリの許す限りソフトが立ち上がり、いよいよメモリが足らなくなったら古いタスクから終了していくようなのです。
これは精神上良くないので、このタスクマネージャを入れました。
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TascalRegEdit
レジストリーエディタです。
どうしてもお世話になることがあると思います。
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TascalExplorer
Windows-CEパームサイズ版はエクスプローラが無いことが特徴なのですが、やはりファイルをチョコチョコいじたい。
このため、このソフトをインストールしました。
特にショートカットが作れるのがいいです。
Windows-CEパームサイズ版はショートカットを windowsディレクトリの「スタートメニュー」フォルダに入れておかないとプログラム起動できませんので。
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TMMover
このツールを「ボタン横」(通常はボイスレコーダに定義されるボタン)で起動するように設定します。
入力パネルを使って文字入力中にソフトによっては入力項目がこのソフトキーボードの下に隠れてしまうことがあります。
この時「ボタン横」を押すとソフトキーボード分だけ上にシフトしてくれるので、入力項がみえるようになります。
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kctrl.dll
日本語表示DLLです。
ComPOBox, QmailなどがこのDLLを使います。
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ComPOBox
これがあると漢字入力がものすごく楽になります。
この例のように少しの入力だけで自動的に変換候補が出てくれるので、文字入力数を減らすことができます。
動作させるには
ComPOBox用辞書ファイル
も必要です。
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TTCalcPad
これすごく便利です。
入力パネル型の関数電卓プログラムで、2/8/10/16進数計算ができます。
計算桁数がすごく多いです。
入力パネル型なので計算した結果を表計算セルにそのまま入力することが可能です。
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iBrowser
ドコモペアでは画面が小さいので、どうせブラウザはオマケ程度でしか使えない。
そこで大きなメモリエリアを食う「NetFront」ブラウザを削除してこのブラウザを入れました。
「NetFront」ブラウザを削除したらメモリカードの空き容量がぐんと増えました。
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Qmail
コンパクトだが携帯端末に必要な機能を全て持つ、優秀なメーラーです。
モービル運用で助かる、メールの「Subject」だけを読み出す機能があります。
これ使ったら「Outlook」の受信トレーなんか使っておれません。
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Oyajin NoteTaker
H/PC用ソフトですが、ドコモペアでも使えます。
HP200LXのNoteTakerと同じような感覚で使えます。
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SpreadCE
エクセル風の表計算ソフトです。
ちょっとした計算にはこれで十分です。
計算式もエクセルと全く同じように入れられます。
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リモコンコン
こりゃー面白い。
ドコモペアがテレビやビデオなどのリモコンになります。
これでドコモペアをいじりながら「コタツみかん」できます。
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Rose
Outlookの「予定表」をこの画面のように見易くします。
Outlookの「予定表」そのものの機能は高いのですが、一覧にはスケジュール名が出ないので見にくいのです。
これが改善されます。
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TascalGauge
度量衡換算ソフトです。
「長さ」「広さ」「容積」などの換算をしてくれます。
インチとメートルやガロンとリットルなど一発で換算できます。
ドルと円などのお金の換算も可能です。
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CaptCE
ドコモペアの画面をキャプチャーしてくれるソフトです。
ここで紹介した画面はこのソフトでコピーしました。
タスクバーにカメラの絵が見えますが、これでこのソフトを起動します。
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PocketChess,
上海,
四川省,
マインスイーパ
私にとって、どれもなくてはならないソフトです。
最低限これくらいは動作しないPDAは持っている価値がありません。
これが入っていないと飛行機の10時間とか体が持ちません。
さすが、最近のはきれいな画面です。
これだったらゲームポケットよりいいぞ!(子供にゲームポケットの新型と間違えられました。CFカードがゲームカセットに見えるみたいです。)
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Xaudio
ドコモペアがMP3プレーヤに変身します。
音楽を聴きながらドコモペアがいじくれます。
一般のMP3プレーヤは 15,000円くらいで市販されていますが、これでは音楽を聴くことしかできない。
ドコモペアも同じような値段で音楽を聴けてコンピューティングもできる。
これはすごい!!! (注:ドコモペアの仕様でモノラル再生となります。)
ツーカー東京にはインターネットフリーウェイサービスと言うのがあって、インターネット接続料金が無料です。(サイバーレートの通信費はかかります。)
早速、ドコモペアをツーカー携帯電話につないでインターネットの宇宙に出てみました。
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iBrowserを使って自分のホームページをアクセスしました。
おお!!!自分のホームページがドコモペアから見れるではないか!!!
感激。
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Qmailを使ってメール送受信をやってみました。
Qmailにはメールのタイトルだけをダウンロードし、指定したメールだけを受信する機能があります。
また、「ダイヤルアップ接続→メールの送受信→回線断」を自動で行うことができます。
モービル環境にやさしいです。結構高機能です。
メールをドコモペアで読んで感激!!感激!!
でも携帯電話は 9600bpsなので通信時間がかさんでしまう。
コストパフォーマンスと時間を考えるとあんまり実用にしたくない。
私が超リッチだと実用にしてもイイんだけれど...金満坊ちゃまのツールですね。
(PHSだと 32Kbpsなのでもっとコストパフォーマンスが高いです。)
携帯電話ではメール送信で使うだけにしておきます。
このドコモペアをいじくってみて私の Windows-CEに対する思いが変わりました。
今までは、ハンドヘルドの Windows-CEマシンを見て、全然小さくないし(むしろリブレットより大きい。)、機能限定版みたいな感じがする。
こんなマシンを誰が使うのだろう...それが Windows-CE全体の感想でした。
ところがパームサイズのドコモペアはなかなかイイ。
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バッテリ寿命は連続25時間もあるので海外移動中にも使える。
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HP200LXと同じで電源OFFにした画面から再開できる。
それも待ち時間なしに。
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OSがコンパクトのせいか非常に内部構造がわかりやすい。
MACのような感じさえします。
これは結構自分でさわれることを意味します。
さわってデータを壊したとしてもOSの主要部分はROMなので、ハードディスクフォーマットからOSインストールという事態には絶対ならない。
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クオーターサイズVGA画面(240×320ドット)はバランスが良く、横向きにも使える。
パーソナル使用としての Windows-CEは絶対パームサイズが良いと思います。
なかなか使えると思っています。
なお、ドコモペアでも結構メモリリークの現象は出ています。(MS-IMEが怪しいと思われます。)
やはりマイクロソフトらしいOSという感じはします。
ドコモペアの穴技をご紹介します。
CF(コンパクトフラッシュ)カードのリーダ/ライタって1万円以上で売られていますよね。
ここまで書いたら察しの良い方はピンときたと思います。
そうです。
ドコモペアはそのままでCFカードのリーダ/ライタとして使えるのです。
例えばデジカメのCFカードをドコモペアに差してパソコンに取り込むなんてことができます。
ドコモペアはCFカードのリーダ/ライタとしてもおすすめです。
ActiveSyncとの組み合わせがベストです。
忘れてはいけないリセットの仕方
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リセット
電源ONの状態でドコモペア背面のリセットボタンを押す。
単なるリセットスタートなので本体メモリに記憶されているデータは残ります。
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フルリセット
電源ONの状態で電源ボタンを押しながらドコモペア背面のリセットボタンを2秒間押す。
初期化リセットなので本体メモリに記憶されているデータは全部消えて購入時の状態に初期化されます。
よほどの事がない限り、この操作は止めたほうが良いです。