Panasonic LUMIX DMC-G1

Panasonic LUMIX DMC-G1

Panasonic LUMIX DMC-G1 をゲット！

マイクロ・フォーサーズ一眼

Panasonic LUMIX DMC-G1 のレンズキットです。撮像センササイズがフォーサーズということで、画質に期待しての購入です。

2009年4月18日、 HARD-OFF 16号庄和店で税込42,000円でした。

MEGA O.I.S.（Optical Image Stabilizer）と呼ばれるジャイロ式の手ブレ防止機構があります。

コンパクトか一眼レフか？
- 「コンパクトデジカメは極小 CCD 使用」という区分なら、DMC-G1 はセンササイズがフォーサーズなのでコンパクトデジカメではありません。
- 「一眼レフデジカメはミラー機構を搭載」という区分なら、DMC-G1 はミラー機構がないので一眼レフデジカメではありません。
- 「ネオ一眼デジカメはレンズ交換ができないが高倍率のレンズを搭載」という区分なら、DMC-G1 はレンズ交換できるのでネオ一眼ではありません。
- DMC-G1 は、一眼レフデジカメ同様の大きなフォーサーズ撮像センサ、一眼レフ同様の EVF、レンズ交換のできるマイクロ・フォーサーズ規格ボディより、 マイクロ・フォーサーズ一眼 と言うのが適切と思います。
レンズキットはお買い得！
- DMC-G1K は 14～45mm レンズとのキットでオープン価格です。 2008年12月時点の実売価格は税込82,000円です。
- DMC-G1K に付属のレンズは LUMIX G VARIO 14-45mm / F3.5-F5.6 [H-FS014045] で、定価は税込36,750円です。
- DMC-G1 のボディはオープン価格ですが、2008年12月時点の実売価格は税込77,000円です。
- ですから、レンズキットはお買い得です。
取扱説明書はこちらです。

使ってみました

ファームウェア
- ファームウェアのバージョンは [ボディ Ver.1.0] [レンズ Ver.1.0] でした。
- ボディだけ最新バージョンがアナウンスされていたので、[ボディ Ver.1.2] にバージョンアップしてから使いました。
レンズ
- 今回買ったのは「レンズキット」で、LUMIX G VARIO 14-45mm / F3.5-F5.6 [型式 H-FS014045] (定価36,750円) レンズがセットされています
  - レンズ構成は9群12枚 (非球面1枚)
  - 焦点距離は、35mm 判換算で 28～90mm のズーム比約3.2倍
- 光学式手ブレ補正機構はボディではなく、レンズ側に搭載されています。以下のモードがあります
  - MODE1 ・・・常に手ブレ補正を行なう
  - MODE2 ・・・シャッターボタンを押してから補正を行なう
  - MODE3 ・・・上下動のみ補正する
- レンズ性能は、この値段にしては素晴らしく良いです。収差が少なくシャープです。
- マウントはマイクロフォーサーズ規格です。
- マイクロフォーサーズ用に各社からマウントアダプタが供給されています。ライカのレンズが好きならライカ用マウントアダプタ、OM ズイコーレンズが好きなら OM 用マウントアダプタを使えば良いです。これも DMC-G1 の魅力です。
撮像センサ
- 撮像センササイズはフォーサーズ (17.3×13.0mm) で、1,210画素なので、 ノイズレシオは 1469 もあります。
- フォーサーズなのでアスペクト比は 4:3 です。記録画素数は、画質 Fine で 4,000×3,000 ドットと割り切りのよい数字です。
- 「スーパーソニックウェーブフィルター」を搭載し、50kHz の超音波振動で撮像センサ面に付着したゴミやホコリを除去します。
- ISO 感度は 100/200/400/800/1600/3200 の設定が可能です。
シャッター
- ミラー機構がないはずなのに、シャッターを切ると一眼レフのようなグルグルという機械音と軽い振動があります。シャッターを切ったという感覚（達成感）がとても良いです。
- 最高シャッター速度は1/4000秒です。
- 連続撮影は最高で秒3コマです。
フォーカシング
- [AF] (Auto Focus) はコントラスト検出方式ですが、合焦に 0.7秒しか掛からず、素晴らしく高速です。
- AF ポイントは最大23点の自動選択のほか、1点固定、顔認識、追尾 AF も選択できます。
- [MF] (Manual Focus) では自動的に画像が拡大表示され、より正確にピントを合わせることができます。 [MF] を使うケースは花の写真のことが多く、実際に使ってみて簡単にメシベとオシベに合わせることができました。
ライブビュー
- LCD
  - LCD は46万ドットの3.0型で、アスペクト比は 3:2 と、フォーサーズの 4:3 より少し横長になっています。フリーアングル機構を持っています。
- EVF（Electronic View Finder）
  - LCD モニタの表示がそのままファインダーになったものが EVF です。日中の野外ではどんな LCD モニタであっても見難くなりますが、EVF ではそういうことはありません。画素数は LCD よりも多い 驚異の144万画素 です。カラー液晶で視野率 100% です。
  - 私は EVF を常用するので、写真のように LCD モニタを仕舞い込んだままです。
  - EVF は滑らかで見易いです。 EVF だけでもピントの状態が判ります。繊細・綺麗で光学ファインダーと間違うくらいです。フレーム数は 60フレーム／秒なので、動く被写体も問題なく追えます。
  - あまりにも素晴らしい EVF なので、EVF であることを忘れてしまいます。 DMC-G1 電源 OFF 状態で EVF を覗いて「あっ、レンズキャップを外し忘れだ！」と何度間違ったことか・・・光学ファインダーと思い間違っている。
  - EVF である程度、色バランスや明るさといったものが撮影前に判断できます。また、撮影直後のプレビュー画像も EVF に表示されるので、撮影が成功か失敗か直ぐに判ります。これが光学ファインダーと違うところです。なかなか使えます！
  - EVF には視度補正ダイヤルがあって、自分の眼力にピッタリ合わせることができます。
- LCD と EVF はアイセンサーにより、顔が近づくと自動的に切換されます。手動で切り換えることも可能です。
撮影モード
- P/A/S/M モードがあります
  1. P モードはプログラム AE
  2. A モードは絞り優先 AE
  3. S モードはシャッター速度優先 AE
  4. M モードはマニュアル
- ダイヤルで選択する種々のシーンモードと、カメラまかせで撮影する [iA] (インテリジェントオート) モードもあります。
ホールディング性
- Nikon D70 などの一眼レフデジカメと比べると、とてもコンパクトで軽いと感じます。 Nikon D70 は大きくて重いので気軽に携帯できませんが、DMC-G1 ならコンパクトデジカメに近い感覚で携帯できます。
- ネオ一眼の Panasonic DMC-FZ30 より小さくて軽いです。
- 小さくても、包み込むようにしっかりホールディングできます。 EVF を使い、左右の手とで３点ホールドするのが基本です。
記録メディア
- 記録メディアは SD カードまたは SDHC カードです。取扱説明書によると 32GB までの SDHC カードに対応するようです。
- BUFFALO Class6 8GB SDHC カードを実装してみると、画質 Fine で1349枚分記録できると表示されました。 2週間程度の旅行では十分でしょう。

さっそく試写！

松伏記念公園

各写真をクリックすると、大きな元画像が表示できます。

[NO.1] ツツジ
1/320秒 F8.0 ISO100
f=90mm (35mm Film 換算)
2009/04/19 11:49

[NO.3] 空を飛ぶ男女
1/400秒 F7.1 ISO100
f=90mm (35mm Film 換算)
2009/04/19 12:30

[NO.5] 凱旋門
1/400秒 F8.0 ISO100
f=36mm (35mm Film 換算)
2009/04/19 12:46

[NO.2] ガチョウと風車
1/320秒 F8.0 ISO100
f=90mm (35mm Film 換算)
2009/04/19 12:27

[NO.4] 老タンポポ
1/320秒 F8.0 ISO100
f=68mm (35mm Film 換算)
2009/04/19 12:44

[NO.6] 音楽を奏でる子供達
1/250秒 F6.3 ISO100
f=74mm (35mm Film 換算)
2009/04/19 13:01

[No.1] ・・・マニュアルフォーカスで合わせてみました。かなり正確に合います。マクロモードを探したのですが、無いようです。無くてもこれだけ近づけます。
[No.2] ・・・白飛びや黒潰れしにくいので、このような風景もサマになります。
[No.3] ・・・完全逆光ですがフルオートで撮り切れました。空も白飛びしていません。
[No.4] ・・・地上 10cm くらいの超ローアングルなのでバリアングル LCD で撮影。タンポポを一直線に配置したかった。
[No.5] ・・・金属の感触がキッチリ写っています。
[No.6] ・・・逆光ぎみですが、うまく撮れています。
全体に明るく色がよく出る写る傾向があるようです。
レンズ性能は良く、解像度はかなり高いようです。
画像ノイズはほぼ感じません・・・かなり優秀な撮像センサーです。
優れた総合性能で、完成度が高いです。初心者には、コンパクトデジカメより、むしろ DMC-G1 をお奨めしたいです。完全フルオートの P モード (プログラム AE) で何にも考えずに綺麗な写真が撮れます。

ISO 感度とノイズ

DMC-G1 では ISO 感度を [100] [200] [400] [800] [1600] [3200] に切替できます。 ISO 感度によって CCD のノイズがどのように変わるか実験してみました。
以下の写真を ISO 感度を変えて撮影し、等倍画像から一部分を切り出して比較してみました。
結果は以下の写真です
- 左から ISO [100] [200] [400] です。
  
  　　
- 左から ISO [800] [1600] [3200] です。
  
  　　
考察
- ブルーマット面の織り模様に注目してください。
- [100] [200] [400] ではノイズは少なく、全然問題なく使えます。
- [800] からはノイズが目立ち始めますが、[800] は何とか使えるレベル、[1600] [3200] もガマンすれば使えるレベルです。
- やはりフォーサーズサイズになると、画像ノイズはかなり少ないようです。これがコンパクトデジカメとの差です。