SONY ST-S555ESX (2号機) をゲット!
2012年2月22日、私のチューナページのファンである大阪の Y さんから
SONY ST-S555ESX
を寄贈いただきました。
不具合があり、「受信中にゴソゴソノイズが入る」とのこと。
程度&動作チェック
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外観
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全体的に綺麗な逸品
です。
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フロントパネルは非常に綺麗です。
よくよく見ると右下にポツリと針で突いたようなキズがあります。
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リアパネルは端子も含め綺麗です。
RCA 端子は金メッキされておりピカピカです。
F 端子には曇りサビがあります。
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天板は問題なく綺麗です。
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サイドウッドの左右最下部のエッジとリア側のエッジに少しめくれや損傷があります。
既に上手に手直した形跡があり、ひどくはないです。
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入手した状態のまま電源 ON してチェックしました
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電源は正常に入り受信動作は正常です。
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蛍光表示器の輝度は新品同様です。
修理
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受信中にゴソゴソノイズが入る。
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SSG で 1kHz 変調が掛かった FM 電波を作り出し、オシロスコープで波形観測しましたが、異常なしでした。
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3日間ロングランしましたが再現しませんでした。
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やむを得ないので、要因の1つと考えられる FM フロントエンドのトリマコンデンサ (10PF×4個) を全数交換して様子をみます。
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寄贈者に現象を再確認しました。
今後の参考とします。
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時々発生。
断続的。
発生間隔に規則性はなし。
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電源を入れて数分〜数時間して発生。
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文字通り「ゴソゴソ」という感じ。
「バリバリ」ではない。
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音楽など放送の音声が通常音質で流れる状態の上にノイズが乗る。
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最初は放送局機器の接触不良トラブル?と感じたが、他のチューナーでは同様の音は発生しなかった。
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FM のみで確認していて、AM では未確認。
調整
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ST-S555ESX (1号機)
に記載の手順で再調整しました。
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調整結果
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FM ステレオセパレーションなどは以下となりました。
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この個体の測定結果は
超優秀
です。
当り!ですね。
項目 |
IF BAND |
L |
R |
単位 |
ステレオセパレーション |
WIDE |
70 |
70 |
dB |
ステレオセパレーション |
NARROW |
30 |
30 |
dB |
パイロット信号キャリアリーク |
- |
-74 |
-67 |
dB |
オーディオ出力レベル偏差 (MONO) |
- |
0 |
0 |
dB |
CAL TONE |
- |
-8.94
386.7 |
-8.89
386.7 |
dB
Hz |
使ってみました
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FM は、感度・S/N・解像度とも良く、細かい音がよく聴こえます。
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AM も、感度が良く、音も良いです。
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プリセットメモリは FM/AM 、周波数の情報だけでなく、動作モード(WIDE/NARROW、STEREO/MONO、MUTING)まで記憶してくれます。
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素性の良いチューナです。
銘機
間違いなしです。
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ST-S333ES シリーズよりグレードが上で、5連バリキャップ同調です。
良い調整をされた ST-S555ESX は
超お奨め
です。