SONY ST-S333ESA (3号機)

SONY ST-S333ESA (3号機) が到着

2022年3月26日、宮城県名取市の S さんより SONY ST-S333ESA の修理依頼品が送られてきました。 写真は修理完了後です。



到着した状態のまま、状態チェック

  1. 依頼者のコメント

  2. 外観

  3. 電源 ON にて確認

  4. カバーを開けて内部をチェック

  5. その他



リペア

  1. 電源電圧チェック

    VP 表示電圧 標準電圧 実測電圧 判定 備考
    JW88 +30V +30.9V +28.8V PLL
    JW89 +15V +16.3V +15.0V AUDIO
    JW145 -17V -17.5V -17.4V FL
    JW213 +13V +13.6V +13.3V DIGITAL
    JW220 +5V +5.6V +5.6V DIGITAL

  2. FUSE 抵抗のチェック

    回路 部品番号 標準値
    (Ω)
    実測値
    (Ω)
    判定 対策
    FM FRONT END R119 100 109  
    WOIS R203 10 9.9  
    R207 10 10.1  
    R211 10 10.0  
    R227 10 10.1  
    IF R259 100 116  
    DET R274 10 10.2  
    R279 220 178  
    R292 100 118  
    MPX R301 10 10.5  
    R327 47 53.6  
    AM R403 220 340 × 220Ωに交換
    R410 150 188 × 150Ωに交換
    PLL R511 220 240  
    R516 180 257 × 180Ωに交換
    CONTROL R626 47 55.6  
    POWER SUPPLY R910 22 25.8  
    R921 220 275 × 220Ωに交換
    R931 180 229  

  3. FM が全く受信できない ・・・ トラブルシューティングと対策

    1. VT 電圧は正常に変化しました。

    2. [FM フロントエンド]→[IF 増幅]→[LA1235] と順にオシロスコープで波形を観測しました。

      • LA1235 の入力までは波形が正常でした。

      • なのに、LA1235 の出力が出ていない。

      • こうなると、LA1235 故障の可能性が高いです。

    3. IC251 LA1235 を ICソケット化してから交換しました。

      • 結果、正常に FM を stereo で受信するようになりました。

      • 原因は間違いなく、右の写真の LA1235 の故障です。

      • 基板へのダメージを最小限にするため、故障 LA1235 はリードを切断してから取り除きました。

      • 参考ですが、IC にプリントされている [1H2] の最初の [1] が1991年製造ロットを示します。

  4. FM の再調整を開始したところ、FM フロントエンドの CT103 トリマコンデンサの調整が決まらない

  5. 再調整



使ってみました

  1. 全体的にゴールド基調のデザイン

  2. FM 受信

  3. AM 受信